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ケーブル垂れ、ごみ滞留 津保川の氾濫

7/14(土) 7:48配信

岐阜新聞Web

 西日本豪雨で大きな被害を受けた岐阜県関市上之保地区の津保川の氾濫は、萬香美(まかみ)橋下流の橋の橋桁に付帯する配管が破損し、内部の光ケーブルが川面に垂れ下がったことで、ごみがたまりやすくなったために起きた可能性が高いことが、名古屋大減災連携研究センター(名古屋市)の調査で分かった。あふれ出た水は、左岸側に並走する市道約400メートルにわたって流れ出し、一時的に住宅地が"中州化"して住民が家の外へ避難できない状態になっていたという。配管は増水時に影響を受けやすい上流側の橋桁に取り付けられており、設置の在り方が問われそうだ。

 センターの田代喬特任教授(河川工学)らが10日から複数回、現地を調べた。橋に流木などが引っかかり、左岸側のフェンスがなぎ倒されているのを確認。4本ほどが束ねられた配管が橋桁からずれ落ちて壊れており、田代教授は「ごみが引っかかりやすい構造ができ、川の流れを阻害した可能性がある」と指摘する。付近の住民からは「川が増水してきたので逃げようと思ったが、道に濁流があふれていて家の2階へ避難するしかなかった」との証言も得た。

 県美濃土木事務所によると、橋桁に配管を設置する際、車の通行に配慮するための規則はあるものの、設置場所を下流側にする義務はない。今回の現場では、下流側の橋桁には水道管が設置されており、ケーブル用の配管設置が難しかったとみられる。

 田代教授は「地域特有の地形や既設の構造物に対しライフラインを配置する場合にも、きめ細かな配慮が求められる」として、行政が事業者も含め地域で洪水のリスクを共有する必要性を示した。

岐阜新聞社

最終更新:7/14(土) 7:48
岐阜新聞Web