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木材運搬用自動運転トラック「T-log」発表。NVIDIA Drive AI 搭載で遠隔操縦も可能

7/14(土) 8:00配信

Engadget 日本版

スウェーデンEinrideが、運転席がありそうで実は無い自動運転による木材運搬車T-logを発表しました。この会社はこの春に自動運転EVトラックE-Podを発表しており、その荷台をオープン化して木材用にしたのたT-logと言えそうです。写真を見て改めて思うのは、運転席があるはずのところに "無い" ということ。車体を前面から眺めれば、T-Podと同様にフロントガラスのない運転席のような部分があるものの、横から見ればそれは単なる衝立のようであり、そのすぐ後ろまでが荷台スペースになっています。
T-logはT-PodとおなじくNVIDIAのDribe AIプラットフォームを搭載しており、トラフィック情報にリアルタイムにアクセスして即時に最適なルートを選択、渋滞を回避しつつ木材を目的地まで運搬します。さらにエネルギー消費量を最適化することで、走行距離は120マイル(約193km)にまで伸ばすこともできます。

T-Podが備える機能としてユニークかつ特徴的だった、遠隔からまるでラジコンのように人間のオペレーターが操縦する機能も、もちろんT-logに搭載されています。これによって、自動運転では走行が困難な状態においてはオペレーターが運転操作を引き継いで対処できます。

運転席がないため、T-logの積載量は同じ大きさのトラックよりも大きく生産効率が高くなるのもメリットのひとつ。さらに運転手の人件費もコスト削減要因となり、一般のトラックに比べるとT-logは企業にとってはいいとこばかりの車になりそうです。ただし、運転手の立場からすれば仕事を奪う悪魔の車に見えるかもしれません。Einrideはこの秋以降、T-PodおよびT-logを欧州および米国で公道走行を開始させる意向で、うまく行けば2019年にはハイウェイを完全無人で走行し始めるかもしれません。

ちなみに、T-logのlogとは、材木(丸太)のことと思われます。コンピューターなどの履歴を表す"ログ"という言葉も、もとはといえば船の航海日誌のことで、それもさかのぼれば船が航行速度を測るのに丸太をいくつか水に投げ込んで間隔を見たことが語源となっています。また、日本では近年、林業の担い手が減っており、T-logのような自動化された車の登場は、実は日本にこそ望まれるものかもしれません。

Munenori Taniguchi

最終更新:7/14(土) 8:00
Engadget 日本版

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