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消される運命「クリアゾーン」 駐停車防止「一般に浸透せず」 鹿沼、市道の道路標示

7/14(土) 7:00配信

下野新聞SOON

 【鹿沼】「クリアゾーン」の道路標示見たことありますか-。東末広町の市道「末広通り」の路面3カ所にオレンジ色で「クリアゾーン」などと描かれた道路標示がある。何の意味だろうと疑問に思った市内の60代男性が道路管理者である市に問い合わせたところ、明確な規定などがなく、近く消されることになった。

 市によると「クリアゾーン」は県安全施設業協会の2002年版「道路標示設置要領」にはラインの間隔などが掲載されているが、10年版には「クリアゾーン」そのものが載っていないことが分かった。道路が整備された1989年ごろに初めてペイントされたらしく、3カ所のうち2カ所は水道工事が行われた5、6年前に「現状復旧」のために塗り替えられたという。

 市都市建設部の担当者は「道路幅が狭く、右折レーンもあるため路上駐車などをしないための注意喚起だと思う」と話す。県県土整備部の担当者は「標示した期間は定かでないが、道路を維持更新する場合には消していく方向」と説明する。

 横断歩道や同じオレンジ色でもはみ出し禁止などの規制標示ではないため、警察は管轄外。鹿沼署は、あくまで道路管理者の意向という考えだ。

 なぜ「クリアゾーン」はなくなったのか。県安全施設業協同組合の担当者が明快に説明してくれた。「狭い交差点の近くで駐停車を防止するためだったが、このマークは一般に浸透、理解されなかったため、県安全施設業協会の独自の判断で10年版の道路標示設置要項から削除した」という。そもそも標示した数は少なかった。宇都宮市内などにも数カ所あったが自然に消え、更新はしていないという。また県内だけの標示だったという。

 「末広通り」に残る標示は“レアもの”だった。市内近くに住む女性(73)は「前からありましたか。知らなかった」と話し、毎日車で通る男性(62)も「全く気がつかなかった」。既に存在そのものが「クリア」されているようだ。

最終更新:7/14(土) 7:00
下野新聞SOON

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