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東京駅の京葉線ホーム、なぜ遠く離れているのか 乗り換え時間は20分

7/15(日) 7:11配信

乗りものニュース

成田新幹線の地下ホーム予定地を「活用」

 日本の首都・東京を代表する「中央駅」として建設された東京駅。西側(丸の内口)には東京駅を象徴する赤レンガの駅舎があり、JRの山手線や東海道本線、そして東海道新幹線などのホームがずらりと並んでいます。

【地図】京葉線ホームは東京~有楽町のほぼ中間

 ところが、これらJR線のホームが多数並んでいる場所には、東京駅に乗り入れているはずのJR線のホームがひとつだけありません。その名は「京葉線」。東京湾に沿って東京都心と千葉方面を結んでいる路線です。

 京葉線のホームは東京~有楽町間のほぼ中間、山手線や東海道新幹線の線路と交差している道路(鍛冶橋通り)の地下に設けられています。山手線や東海道新幹線のホームがある場所と京葉線ホームを結ぶ地下通路も設置されていて、改札口を出ることなく列車を乗り換えることができます。

 ただし、東京駅の北端から京葉線ホームまでの距離は約600m。これは山手線と京浜東北線の御徒町~上野間と同じくらいの距離で、同じ駅なのにひと駅分は歩かなければならないのです。乗り換えには少なくとも10分くらいはみておいた方がいいでしょう。『JR時刻表』(交通新聞社)によると、新幹線から京葉線への乗り換え標準時間は20分とされています。

 ちなみに、京葉線地下ホームの上に出るための改札口や階段もあり、鍛冶橋通りには京葉線の改札口に通じる細い階段が顔を出しています。ちゃんと「東京駅」という表示もあり、土地勘のない人がこの表示を見たら「えっ、東京駅ってこんなに小さかったのか」と誤解しそうです。

 京葉線は、東京湾に沿って工業地帯や港湾地帯を通る貨物線として計画されました。そのため、都心へのアクセスなどは考慮されないルートでした。

 しかし、経済構造の変化で工業地帯が住宅地や商業地に変わっていったため、京葉線にも旅客列車を走らせることになりましった。そのため、都心へのアクセスルートを確保する必要が生じ、成田新幹線の東京駅が設けられるはずだった鍛冶橋通りの地下に乗り入れることになったのです。

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