ここから本文です

思ってる以上に賢いぞ。カラスは記憶をたよりに材料から道具を再現できる

7/15(日) 21:13配信

ギズモード・ジャパン

思っているよりはるかに賢い。

もともと植物の葉や枝を利用して針を自作し「虫釣り」することで有名なカレドニアガラス。最新の実験では、さらに驚きのワザを披露してくれました。

【記事の全画像】思ってる以上に賢いぞ。カラスは記憶をたよりに材料から道具を再現できる

実験ではまずカレドニアガラスに新しい道具を与え、使いこなせるようになった頃にその道具を取り上げてしまいました。すると、カラスたちは実物がなくても記憶をたよりに同じ道具を作り出すことに成功したそうです。

モノの抽象的なイメージを記憶に留めておき、そのイメージどおりに新たなモノを作りあげる能力は、今まで鳥には無理だと考えられてきました。

…どうやら人間は鳥類を甘く見過ぎていたようです。

メンタル・テンプレート・マッチングで知を共有

そもそもカレドニアほど賢くないはずのハシブトやハシボソガラスさんたちでさえ、人間の顔を覚えることなど朝飯前。街中のカラスにむやみに石を投げつけたり、巣を脅かしたりすると、いじめっ子の顔をしっかり覚えていて後でリベンジしてきます(経験者談)。

驚異的な記憶力のほかにも、因果関係を理解したり、類似性を導き出したり、あらかじめ計画を練ったり食糧を貯蔵したりと、とにかく賢いカラスたち。それに加えて、学術誌『Scientific Reports』に発表された研究では、カラスにメンタル・テンプレート・マッチングが備わっていることが明らかになりました。

研究では、カレドニアガラスが道具の抽象的な概念を理解し、それを記憶に留め、さらにそのイメージ通りに再現できるということがわかりました。メンタル・テンプレート・マッチングがのプロセスがあるということは、カラスの道具を作る能力が単なるマネではないことを示しているのです。

研究者いわく、

親ガラスが作った道具を子が抽象的なテンプレートとして記憶に留めておき、テンプレートどおりに道具を再現することができたら、道具を作り出す能力を引き継ぐことができる

と想定されます。

人間の社会でいえば、これは文化の継承であり、知識の進化です。教育と言葉を使った世代間の反復プロセスを経て、文化はどんどん進化していくのです。カレドニアガラスにもこの能力が備わっていることが今回の研究でわかりました。

1/2ページ