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避難所一変「間仕切り」で生活改善 豪雨被害の倉敷・真備町地区

7/16(月) 9:10配信

山陽新聞デジタル

 西日本豪雨による被害で、多くの住民が避難所暮らしを強いられている岡山県倉敷市真備町地区。ニーズに応じて間仕切りなどが導入され、生活環境の改善が少しずつ進んでいる。一方で洗濯機の不足から近隣地域のコインランドリーは連日順番待ちとなっており、避難者の負担となっている。

 約300人が避難している岡田小(同町岡田)に15日、プライバシー確保のための間仕切りが設営された。世界的建築家・坂(ばん)茂さん(60)=東京在住=のオリジナル作品で、坂さんが代表を務める設計事務所とNPO法人が倉敷市に寄贈した。

 同じく約300人がいる薗小(同町市場)では、13日に100セットが設けられた。紙筒と布を組み合わせて区切り、“居住スペース”を創出。避難者らは横になったり、新聞を読んだりと、くつろいでいた。

 「外出して戻ると、体育館の景色が一変していた」。主婦(63)=真備町地区=は驚きつつ「段ボールベッドで底上げされたこともあり、周囲の目や音が気にならなくなった」と話した。同市は各避難所での必要性に応じて、配備をしていくという。

 エアコン、テレビ、冷蔵庫…。猛暑の中、避難所の環境改善が図られているが、日常生活には依然支障が多い。その一つが洗濯。洗濯機が設置されてもまだ稼働していない避難所があり、稼働している所でも台数に限りがあることから、総社市など近隣のコインランドリーが夕方になると、大勢の客であふれている。

 同市真壁のコインランドリーでは14日夕、8台ある洗濯機の前に順番待ちの長い列ができた。多くは被災した同町地区から来たといい、自宅の片付けなどで泥だらけになった衣類やタオルを抱えていた。

 「水が引き始めた8日ごろからどこもいっぱい。一日に何軒も回った日もある」と真備町地区の女性(70)。

 被災した住民にとって、復旧作業を終えた後、車に乗って洗濯へ出掛けるのは一苦労。さらに経済的な負担もある。自宅が2階まで浸水した女性(72)=同町地区=は「洗濯しても避難所では干す所がないので、乾燥までしなければならない。毎日の費用は負担」と嘆いた。