ここから本文です

映画『パンク侍』を生んだ20年前の石井岳龍監督との約束

7/17(火) 8:34配信

BuzzFeed Japan

現在公開中の映画「パンク侍、斬られて候」。町田康の原作小説を、「狂い咲きサンダーロード」「爆裂都市 BURST CITY」などで知られる石井岳龍監督が映画化したぶっ飛んだ作品だ。綾野剛、東出昌大、染谷将太など豪華な俳優陣が話題の同作だが、主流の製作委員会方式ではなくdTVの一社提供。売れ線とは一線を隠す、個性的な制作陣、キャストの裏にある熱量とは。本作のプロデューサーであるエイベックス通信放送・伊藤和宏さんに話を聞いた。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】

製作委員会方式では「お金が集まらなかった」

――『パンク侍、斬られて候』ですが、もともと映画化ありきではなく、dTVのオリジナルコンテンツとして製作したと聞きました。

3年前にNetflixやAmazonプライムがやってきて、今までと同じことをやっていたのでは黒船に駆逐されるんじゃないかという思いがありました。その黒船に負けないコンテンツを自前で作りたいと立ち上げた企画が『パンク侍、斬られて候』です。

当初はdTVで配信するコンテンツだったんですが、キャストがあらかた決まった段階で「これって映画としてやったらどうなるんだろうか?」と思ったんです。dTVで一番観られているのは二次コンテンツであるヒットした映画。自分たちで作れば独占配信権を得るのに他社と競わなくてもいい。配信のコンテンツだと自分たちで広告を打たないとなかなか広がっていかないが、映画だとメディアにも取り上げられやすいということもありました。

――今作はdTV一社での製作です。通常のように製作委員会を通したら、今回の映画はできなかったのでしょうか。

映画化となったとき、製作委員会を作った方がいいと話も出ました。でも製作委員会ではお金が集まらなかったし、成立しなかったと思います。まず今のトレンドにハマるものがない(笑)。100万部に届くようなヒット原作でもないですし。

キャストも若手のイケメン揃いというわけでもないし、分かりやすい恋愛要素や感動があるわけでもない。今回の映画は、変にトレンドを追わず、新しいエンターテインメントを提案したいという思いでやってます。普通だったら迷うけれど、アイディアをどんどん出して、どんどん進んで行く。それが熱になって見えてくる。

1/3ページ

最終更新:7/17(火) 8:34
BuzzFeed Japan