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F-35「ビーストモード」は通常の4倍! 完全作戦能力獲得で見えてきたものとは?

7/17(火) 6:20配信

乗りものニュース

F-35が完全作戦能力獲得で具体的に可能になったことは…?

 ロッキード・マーチンF-35「ライトニングII」ステルス戦闘機が2018年4月に初期開発段階であるシステム開発実証(SDD)を終え、いよいよ「完全作戦能力(FOC)」獲得が目前となっています。

【画像】まさに攻撃特化、ひと目でわかるF-35のステルス/ビーストモード比較

 2018年7月現在「F-35」というシステムの中核となるミッション・コンピューターは、限定的な対空・対地攻撃能力が付加された「初期作戦能力(IOC)」を実現する「ブロック3i」ソフトウェアによって動作していますが、本年中に新しいソフトウェア「ブロック3F」へアップグレードされることによって、完全作戦能力が付加される見込みです。

 F-35はA/B/C型と3機種存在し、それぞれ能力が異なりますが、アメリカ空軍や航空自衛隊が配備する陸上戦闘機型F-35Aであれば、ブロック3FソフトウェアによってG制限が9Gへ拡張され、またこれまで使用不可能だった機関砲の射撃能力が付加されるなど、いよいよ戦闘機として本格的な能力を発揮できるようになります。

 こうした新しい能力のなかでも、ひときわ面白い機能が「ビーストモード」の実現と言えるのではないでしょうか。F-35はこのビーストモードによって攻撃力を数倍に高めることが可能となります。

通常の4倍、「ビーストモード」

 ビースト(猛獣)とはなんとも禍々しいネーミングですが、別に『エヴァンゲリオン』のように暴走状態となるわけではありません。F-35のビーストモードとは主翼下左右それぞれ3か所ずつ設けられた兵装搭載ステーションに爆弾や空対空ミサイルを搭載することを意味し、胴体内部の兵装庫(ウェポンベイ)のみに格納した場合にくらべ4倍もの兵装搭載量を実現できようになります。

 ロッキード・マーチンによるとF-35はビーストモードによって、空対空ミッションであれば視程距離外空対空ミサイルAIM-120C/D アムラーム14発+短距離空対空ミサイルAIM-9Xサイドワインダー2発の搭載が可能となり、また空対地ミッションではアムラーム2発、サイドワインダー2発、JDAM 908kgGPS誘導爆弾6発が搭載可能としています。

 ウェポンベイ内部にのみ兵装を搭載した場合は空対空ミッション時アムラーム4発のみ、また空対地ミッション時はアムラーム2発+JDAM 2発のみですから、ビーストモード時の搭載能力はまさにけた違いであると言えるでしょう。

 ただしブロック3Fにおいて外部に搭載可能な兵装は小型のペイブウェイ227kgレーザー誘導爆弾のみであり、上述のような大型の誘導爆弾や対艦ミサイル、巡航ミサイルへの対応は「ブロック4」ソフトウェア以降の実装となります(以降2年ごとにアップグレードされる見込み)。

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