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約20年続いた「まんが日本昔ばなし」、もともとは3か月限定だった

7/19(木) 16:42配信

BuzzFeed Japan

テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の語り手を務めたことでも知られる俳優の常田(ときた)富士男さんが7月18日、脳出血のため、都内の病院で死去した。81歳だった。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】

熊本県で育ち、高校卒業後に劇団民芸の養成所に入所した。黒澤明監督の映画「赤ひげ」や今村昌平監督の「楢山節考」に出演するなど、映画やドラマで活躍。宮崎駿監督の映画「天空の城ラピュタ」ではポムじいさんの声も務めた。

常田さんの仕事として最も知られているのが「まんが日本昔ばなし」での味のあるナレーション。もともとは改変時にできた穴を埋めるために3か月のみの番組だったが、終了後に継続を求める寄せられ、1976年1月に再スタート。以後1994年の終了まで全1468話を放送。平均視聴率は18.1%、最高視聴率は33.6%という人気番組となった。


作品に登場する人から動物、岩や鬼までの全ての声を担当したのが常田さんと女優の市原悦子さんだった。アニメの音響監督を務めた田代敦巳さんは、2007年10月8日付の中日新聞で市原さんをツッコミ役とすると、ボケ役が必要と考え、ファンだった常田さんにオファーしたと明かしている。

収録の様子について常田さんは、次のように振り返っていた。

「登場人物がしゃがめば、僕もしゃがんでしゃべりたいんです。でも、そうするとマイクから離れてしまうので、うまく声が拾えなくなる。マイクに背中を向けて歩き出しちゃったこともある。市原さんによく笑われたものですよ」(「サンデー毎日」2005年5月22号)

常田さんは1977年の保谷市長選に立候補したが、4人中最下位で落選した。

立候補の際にほとんどの仕事から降板したが、唯一継続したのが直前に決まった「まんが日本昔ばなし」のナレーション。この時降板していたならば、アニメは長寿番組にはならなかったかもしれない。

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最終更新:7/19(木) 16:42
BuzzFeed Japan