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「土用の丑の日」は、もうやめよう。絶滅危機のウナギを考える

7/20(金) 6:00配信

ハフポスト日本版

40℃近い日が続く日本列島に7月20日、今年も「土用の丑の日」がやってきた。だが、今シーズンは稚魚のシラスウナギが不漁。近年は取りすぎによる資源枯渇も危ぶまれている。

古くは「万葉集」にも登場するほど、ウナギは日本の食文化として根付いてきた。これからもウナギをおいしく食べ続けるために、私たち消費者にはなにができるのだろうか。

「養殖」というけど、もとは天然の稚魚

2014年、国際自然保護連合(IUCN)はニホンウナギを「絶滅危惧種」に指定した。

ウナギの減少要因は特定されていないが、海洋環境の変動、環境の悪化、乱獲など様々な原因が考えられている。養殖で用いられるウナギの稚魚シラスウナギの過剰な漁獲も問題視されている。

実は、私たちの食卓に並ぶ「養殖ウナギ」は全て、野生から捕獲した稚魚(シラスウナギ)を人工的に養殖場で育てたものだ。

大量のウナギの需要に対応するには、養殖用のシラスウナギが必要となる。ただ、このシラスウナギの採捕量は1975年ごろから減少基調が続き、取引価格も高騰している。

今年(5月まで)のシラスウナギの国内採捕量(ウナギの養殖池に入れた稚魚の量―輸入した稚魚の量)は8.9トンで、前年比で約4割減。2013年の5.2トンに次ぐ歴史的不漁となった。そのため、卸値が高騰している。

「素性不明」のウナギが流通している

シラスウナギは、つま楊枝程度の大きさ(長さ約6cm、重さ約0.2g)。少量の水があれば持ち運びができる。採捕者は全国で約2万人を超え、1人1日あたりの採捕量は数グラムと極めて少ない。

シラスウナギをめぐっては、不透明な流通が指摘されている。

国内でシラスウナギを捕るには自治体(都道府県知事)の許可証が必要だ。また、シラスウナギを捕った人は捕った量を自治体に報告しなければならない。

そうなると、シラスウナギの「国内採捕量」(ウナギの養殖池に入れた稚魚の量―輸入した稚魚の量)と「自治体への報告量」は、ほぼ同じになるはずだ。

ところが、2017年漁期の国内採捕量は15.5トン。自治体への報告量は8.4トンだった。半分以上は、どこから来たのかわからない「素性不明」のウナギだ。

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