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ホットドッグ無許可販売の少年を“経営者”にした当局に喝采

7/21(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 道端に即席のスタンドを設置し、レモネードやホットドッグを売って小遣いを稼ぐのは米国の子供たちの典型的なアルバイト。でも、ここ数年は「販売許可を取らなければならない」「子供が無許可販売で罰金を科せられた」「スタンドを撤去された」なんていう“不寛容”な事例が増えている。

 そんな中、ミネソタ州で無許可でホットドッグを販売していた少年に対する当局の対応に喝采が送られている。

 地元ラジオ局KNOW-FM(16日付電子版)などによると、同州ミネアポリスに住むジェーカン・フォークナー君(13)は2年前から自宅の前にテーブルを出し、ホットドッグやポテトチップス、炭酸飲料などを売って小遣いを稼いでいた。

 ジェーカン君は、憂うつな気持ちになることが多く、それを克服する目的もあったという。

 最初のうちはいい加減な気持ちでやっていたが、昨年夏からは本気で商売を始めた。ジェーカン君の店は評判になったが、誰かが市の環境保健局に「無許可営業している」と通報した。

 同局のダン・ハフ長官は、ジェーカン君が熱心に仕事をしていることを知り、店を閉店させるのではなく、きちんと営業許可を取らせるために手助けをすることにした。

 ハフ長官は地元テレビ局WTVRにこう語った。

 「この子の店を他の無許可小売業者と同じように閉鎖させるのはよくない。この子が許可を取るのを手伝おう。これを前向きな事例にして、この子が経営者になるのを手伝おう。そんな風に思ったんです」

 同局はまず職員を送り、ジェーカン君が作るホットドッグなどが、市の安全基準を満たすように徹底指導。さらに起業家を支援する非営利団体に連絡し、共同でジェーカン君に起業の方法を指導した。

 その結果、ジェーカン君は見事に営業許可を取得。16日に「ミスター・フォークナーズ・オールド・ファッションド・ホットドッグズ」という店名で営業を始めた。

 将来は車での販売を計画していて、支援者たちはクラウドファンディング「GoFundMe」で資金を募っている。

 ジェーカン君は、お金を稼ぎ、ビジネスに関して勉強しているが、動機は「ホットドッグを作るのと、人々をハッピーにするのが好きなだけ」という。

「しかめっ面の人が通りかかるでしょ。僕は笑ってここに立っている。すると、その人も笑顔になる。僕はホットドッグを売って人々を笑顔にしたいだけなんです」

 また収益の一部を、うつ病に苦しむ人を支援する慈善団体に寄付したいとしている。