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<北朝鮮内部>鉄道連結で南の見物できる? 生活悪化で韓国への期待高まる

7/21(土) 5:10配信

アジアプレス・ネットワーク

◆会談重ねても良くならぬ経済

北朝鮮との鉄道連結に向けた共同点検のため、韓国の代表団が7月20日、北朝鮮に陸路で入った。4月27日の文在寅―金正恩会談で発表された板門店宣言では、鉄道と道路の連結と活用が謳われた。それを実践するための基本的な調査が始まった。

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北朝鮮の一般住民の間でも、南北間の鉄道連結には関心が高い。北部地域に住む取材協力者は次のように述べる。
「南北の首脳が会った後、様々な会談が行われているのに、政府が一向に庶民の暮らしを改善できないため、庶民の間では韓国に期待する声が大きくなった。鉄道が繋がるといいことがあるかもしれないと考える人は多い」

板門店宣言は北朝鮮の国営メディアでも公表されたため、南北の鉄道連結は「秘密」事項ではない。そのため、人々は公の場で話しても問題ないという認識で、市場や人が集まる場で堂々と議論を交わしているという。どんな話が飛び交っているのか、協力者が伝えてきた話を整理しよう。

◆コメと支援物資が運ばれてくる?

往来に楽観的な人々の意見は次のようなものだという。
「鉄道が繋がれば、われわれ一般人も韓国見物ができるようになるはずだ」

「人が往来できないなら何のための鉄道連結なのか。南に行けるはずだ」

「どうせ政府に忠誠の厚い者たちだけが選抜されて、南の見学に行くのだろう」

「開城工業団地のように、韓国人が観光や投資のためにたくさんやってくるのではないか」

一方で人の往来に悲観的な見方も少なくないと、次のような意見を紹介した。
「住民が韓国と行き来するようになったら社会主義を捨てることになるから、往来なんて許すはずがない」

「南北の鉄道が連結されても、人の往来は許さず物資運搬だけに使うのではないか。(韓国からは)コメや支援物資が送られ、北側の鉱物資源を韓国が高値で買って、それを運ぼうというのだろう」

分断された鉄路が繋がることで、発展した韓国の経済的恩恵が列車で運ばれてくる…そんな期待が感じられる。(カン・ジウォン)