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“ヒートドーム”に閉じ込められた北半球、史上最高気温続出

7/21(土) 7:00配信

ハンギョレ新聞

北緯70度、北極圏フィンランドのケボ31.6度 スウェーデン全域44カ所で大規模山火事… ケベックでは少なくとも89人死亡 日本の京都、6日連続38度超え…“命に関わる暑さ”

 強力な“ヒートドーム”(heat dome)現象で、北半球が史上最も熱い夏を過ごしている。現在、北欧から東アジアまでの北半球国家は、殺人的な“ヒートドーム”内に閉じ込められた状態だ。ヒートドーム現象は、地上5~7キロメートルの上空で発達した高気圧が、半球形態の熱幕を作り、熱い空気を閉じ込めた状態をいう。温室ガスの排出増加にともなう地球温暖化が原因と言われている。

 ワシントンポストは18日、北緯70度で北極圏に属するフィンランドのケボの前日最高気温が31.6度に達したと伝えた。ここの7月の平年気温は15.5~21.1度で涼しい方だが、今は26.6~32.2度の範囲で推移している。16~17日、スウェーデンやノルウェーなど他の北欧諸国の最高気温も32度を超えた。ノルウェーのトロンハイム空港は16日、32.4度の史上最高気温を記録し、フィンランド南部のトゥルクは、1914年以後最高の33.3度、スウェーデンのウプサラは1975年以後の最高値である34.4度だった。

 乾燥と猛暑による大規模な山火事も相次いでいる。スウェーデン全域44カ所で火災が発生し、スウェーデン政府は国際社会に支援を要請した。スウェーデン国立気象庁は、国家全域に火災警報を発令した。非正常的高温現象は来週も続くと、欧州気象専門センター「シビア・ウェザー・ヨーロッパ」が伝えた。

 北米も猛暑に苦しんでいる。今月初めから米国カリフォルニア州とカナダ東部では致命的猛暑で被害が相次いでいる。カナダのケベック州モントリオールの2日の気温は36.6度、体感温度は46度まで上がった。ケベック州では暑さのために今月7日までに少なくとも89人が死亡したと集計された。中東やアフリカも類例のない暑さに苦しんでいる。北アフリカのアルジェリアにあるウアルグラの5日の気温は51.3度で、アフリカ大陸史上最高値を記録した。オマーンのクリヤットの先月28日の“最低”気温は、史上最高値の42.6度だった。

 日本でも猛暑による犠牲者が続出している。日本の気象庁は、現在の異常気温は「命に関わる暑さ」と警告した。東京の羽田空港では16日、熱気で滑走路のアスファルトに横30センチ、縦20センチ、深さ10センチの穴ができ、航空機6便が欠航した。18日の岐阜県多治見市の最高気温は40.7度、19日の京都市の最高気温は39.8度を記録した。京都市の最高気温は6日連続で38度を超えたが、これは1880年に記録作成が始まって以来、初めての出来事だ。日本の消防庁は、9日から15日までの一週間で熱射病など暑さ関連疾患で、少なくとも12人が亡くなり、9956人が病院に搬送されたと明らかにした。各級学校では野外授業を自制している。

 専門家たちは、現在のような北半球の高温現象は異例だと口をそろえる。今年はラニーニャ(赤道地域の海水温度が平均より低い状態)が発生したが、ラニーニャと高温現象が同時に現れることは珍しいためだ。そのため北半球を覆う巨大なヒートドームが発生したメカニズムをはっきり究明できずにいる。ペンシルバニア州立大学のマイケル・マン地球システム科学センター長は「異例なのはヒートドーム半球の規模だ。どこか一つの場所に影響を与える規模ではなく、広い地域で高温現象が観測されている」と指摘した。世界気象機関(WMO)は、報告書を通じて「6~7月に起きた個別の気温状況を気候変化のせいとだけ見ることは難しいが、温室ガス増加の余波から生じる長期的気温傾向と相通じる部分がある」と強調した。

キム・ミナ記者、東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7/21(土) 7:00
ハンギョレ新聞