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〔吾妻山〕傾斜変動を伴う継続時間のやや長い火山性微動が発生(7/22)

7/22(日) 12:10配信

レスキューナウニュース

仙台管区気象台は22日11:40、福島・山形県境の吾妻山について「火山の状況に関する解説情報 第1号」を発表しました。
吾妻山では、7月22日03:42頃、継続時間のやや長い火山性微動が観測されました。吾妻山で火山性微動が観測されたのは2015年5月6日以来となります。
また火山性微動の発生中に、火山性地震の一時的な増加がみられました。震源は大穴火口付近直下のごく浅いところと推定されています。浄土平に設置している傾斜計では、火山性微動の発生に対応して北西(大穴火口方向)上がりの変動がみられましたが、現在はほぼ停滞しており、監視カメラでは、大穴火口とその付近の噴気の状況に変化は認められず、その他の観測データにも変化はみられていません。
吾妻山では、2013年8月や2014年12月にも火山性微動が観測され、2014年12月12日には噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられています(2016年10月18日にレベル1(活火山であることに留意)に引下げ)。
気象台では、吾妻山の大穴火口や旧火口周辺、硫黄平橋周辺では、噴気や火山ガスの噴出等が見られ、大穴火口付近では噴出現象が突発的に発生する可能性があるため、ヘルメットの携行や立ち入り規制など地元自治体の指示に従うよう呼びかけています

吾妻山の最も新しい噴火は、1977(昭和52)年12月7日に大穴火口で発生した小規模な水蒸気噴火ですが、1893(明治26)年の噴火では、噴石が火口上400mまで吹き上がり、火山活動を調査していた研究者2人が死亡しています。

◆用語解説「火山性微動」
地下のマグマやガス、熱水などの移動や振動によって観測される震動のこと。地下の岩石等の破壊によって発生する地震とは異なり、震動が数十秒から場合によっては数時間にわたって観測されることもあり、震動の始まりと終わりが明確に観測されないことが多い。

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