ここから本文です

ソフトクリーム最大手『日世』 メニュー開発者にアボカド・チーズ・鮭で頼んだら凄いのできた

7/22(日) 13:20配信

関西テレビ

夏本番でソフトクリーム店も連日大賑わい!

日本で年間食べられているソフトクリームは、なんと5億本!1日に137万本も消費されている計算になります。

市場規模は年々拡大していて、2016年度には1400億円に!(出典:日世)

行列のできる話題のお店を複数取材していると、気付くことが…。

よく見ると、ソフトクリームの機械にはどれも「NISSEI」と、同じメーカーの名前があるんです。

店の担当者:
「ソフトミックス(原料)は自家製ですけど、コーンと機械は大阪の日世さんを使ってます」

コナモンの聖地・大阪は、国内シェアNo.1の会社がある『ソフトクリームの聖地』でもあったのです!その業界最大手の秘密に迫ります。

■かけそば15円の時代にソフト50円

大阪府茨木市に本社を置く「日世」。年商360億円、ソフトクリームの国内シェア50%以上を誇る業界最大手です。

会社のキャラクターは、大きなソフトクリームを腕に抱えて、舌をペロッと出している子ども…というと、皆さんも思い浮かぶのではないでしょうか。

薄田ジュリアキャスター:
「なぜ大阪のソフトクリームの会社がここまで全国に手を広げられたんですか?」

日世・マーケティング部 福西さん:
「ソフトクリームを、まず日本で1番最初に私どもが手掛けさせていただいたっていうのがありますね」

日世が『日本一』の理由のひとつが、その歴史です。

1951年、創業者・田中穣治さんが、アメリカで流行していたソフトクリームに目をつけ、日本で初めて大阪の梅田で売り出しました。

日世・福西さん:
「すごく人気が出たんですけども、当時かけそばが15円くらいという時代で、ソフトクリームは1個30円とか50円とかで売られていまして…」

当時は材料や製造機が輸入品だったため、かなりの『高級品』。さらにコーンは輸送の間に割れるなどの問題も…。

多くの人に手ごろな価格で味わってもらいたいという熱い思いから、コーン、製造機、原料、全て自社生産することを決断。日世は世界初のソフトクリーム総合メーカーとなりました。

■大阪万博で“食べ歩き”が新鮮に

そこへ、ビッグチャンスが訪れます。1970年の大阪万博です。

自社で大量生産が可能になり、万博では約200店舗が日世のソフトクリームを販売。当時の日本人にとって食べ歩きできるスタイルは新鮮に映り、ソフトクリーム人気に拍車がかかったのです。

その後も、ファストフード店やファミレス、カラオケ店からコンビニまで、時代ごとに勢いのある飲食業界に次々と販路を拡大。今やソフトクリームに関わる全てで国内トップシェアを誇る企業となったのです。

その味も進化を続け、高級ソフト『クレミア』は、2013年の発売以来累計30万個以上売れている大ヒット商品に(大阪・東京 日世直営店の合計)。

そのほかにも日世の直営店では、ソフトの出口を改良し、上から見ると花のようなかたちに見える『ブーケソフトクリーム』や、コーン自体が器になった『いちごみるくサンデー』など、およそ40種類のオリジナルメニューが並びます。

薄田キャスター:
「なぜこれだけたくさんのメニューを作られているんですか?」

日世・福西さん:
「No.1だからとあぐらをかいていると、いつの間にかやっぱり落ちていきますんで」

■生ものでソフトクリーム、果たして…

そんな日世のソフトクリームを支えているのが、デザートプランナーの樋口清志さん。

全国各地の名産品を使ったご当地ソフトや、飲食店とコラボしたデザートなど、これまで500種類以上ものメニューを開発してきました。

そんなソフトクリームのプロフェッショナル・樋口さんに、薄田キャスターの大好物を使ったオリジナルソフトクリーム作りをお願いしました。

薄田キャスター:
「アボカド、モッツァレラチーズ、サーモンです」

日世・デザートプランナー 樋口さん:
「………生ものですね」

さすがの樋口さんも困惑気味ですが、まず手に取ったのはアボカドとモッツァレラチーズ。ここからプロの技が次々と飛び出します!

日世・樋口さん:
「使うのは乳脂肪分5%のもの。牛乳タイプのさっぱりしたソフトクリームになります」

日世のバニラの原料は、乳脂肪分の違いなどでなんと8種類も!混ぜ合わせる食材との相性を考えるのも腕の見せ所です。

日世・樋口さん:
「今回のチーズはおとなしいチーズなんで、胡椒が少し入った方が動きのある味が出せると思います」

そう言うと、隠し味に胡椒を入れ、さらに甘みをひき立たせるために醤油まで!

問題は、樋口さんが絶句したサーモン…。ソフトクリームメニューにもかかわらず、なんとこんがり焼いてしまいました。

そして『ジュリアスペシャル』がついに完成!

アボカドとモッツァレラチーズのソフトクリームの上に、焼いてフレーク状にしたサーモンがトッピングされています。

薄田キャスター:
「(食べて)おー!全て素材が生きてます。おいしい!夏場さわやかな前菜として登場する感じですね」

日世・樋口さん:
「あまり経験したことのないお味かなとは思いますが、おいしいと思います」

さわやかな味のソフトクリームとサーモンの相性は、ばっちりでした!

このように、どんな食材でもおいしいソフトクリームにかえてしまう日世の樋口さん。仕事にかける想いとは…。

日世・樋口さん:
「ひとまずソフトクリームを食べてくれる方に笑顔になってほしいので、笑顔を絶やさないような仕事にはしていきたいと思います」

大阪にあった『日本一』。甘く冷たいソフトクリームの中には、歴史と情熱がたくさん詰まっていました!

(関西テレビ7月17日放送『報道ランナー』内「なるほど!ちまたのケーザイ学」より)

最終更新:7/22(日) 13:20
関西テレビ