ここから本文です

自力V消滅の巨人 トドメを刺された広島・丸を本気で狙う

7/23(月) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 2位巨人が首位広島に6点差をひっくり返され、敵地で3タテを食らった。再び借金生活に突入した巨人は自力優勝の可能性が消滅した。

 幸先良く6点をリード。今日こそ勝てる、と思われた。が、先発の今村が五回に丸佳浩(29)に右翼席への2ランを浴びるなど、この回3本塁打を食らって一気に同点。七回には上原がまたも丸に左翼席へ2ランを叩き込まれ、勝ち越しを許した。

 巨人はマツダスタジアムで8戦全敗。昨年8月から12連敗となった。破竹の7連勝で乗り込んだものの、鬼門で勝てない。初戦は最大7点差を逆転しながらサヨナラ負け。前夜もエースの菅野が逆転を許した。今季の対戦成績は4勝12敗。高橋由伸監督(43)は「この3日間、結果的に同じような形になってしまって悔しい。首位のチームに勝っていかないと、縮まらないのは誰でも分かっていること」と唇をかんだ。

 まぶしいのは打率を.332とし、リーグトップに浮上した丸である。この日で20本塁打に到達。昨季のセ・リーグMVP男は、このままいけば2年連続MVPの最有力候補だ。8月にも国内FA権を取得する。周辺によると、昨オフの契約更改交渉の席で、球団から複数年契約の提示がなかったという。権利行使の可能性は十分あるというから穏やかではない。

 さる球界関係者がこう言う。

「丸は関東の千葉出身。FA権行使となれば、巨人が真っ先に手を挙げるのは間違いない。先日、由伸監督から前半戦の報告を受けた読売の渡辺主筆が『まだ良くない。巨人本来の野球じゃない。もっと強化する。圧倒的に勝つように』と大型補強を示唆した。18日に就任したばかりの山口オーナーは渡辺主筆と一心同体。考えは同じでしょう。外野でレギュラーが決まっているのは陽岱鋼だけ。今季補強したゲレーロはパッとせず二軍。今年34歳になる長野も来年は安泰ではない。現状、外野の層は薄い。丸が取れれば、どうしても勝てない広島を弱体化させられるという考え方もできる。MVP選手のFA移籍なら、日本ハム、巨人1年目で2年連続MVPの小笠原(現中日二軍監督)級の活躍が期待できる。巨人は新オーナーのメンツにかけて、なりふり構わず丸を取りにいく」

 育成が進んでいない金本阪神も獲得に乗り出すことが濃厚。広島と巨人の差が8ゲームとなり、独走態勢となった今、巨人、阪神などの「その他大勢」は、丸のFA権行使に備え、水面下で準備するのが、せめてもの抵抗かもしれない。