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放水に押し相撲、タグボートの競演! 抽選倍率42倍の「うみ博」体験乗船会

7/23(月) 17:12配信

乗りものニュース

港湾で活躍するタグボートに乗船!

乗りものニュース

 港湾にて、大型船などの入出港作業をアシストするのがタグボートです。たとえば横浜港などでタグボートを運航するウィングマリタイムサービスでは、そうした大型船などの入出港作業が、年間およそ1万5000作業を数えるとのことです。

【写真】ベイブリッジど真ん中の「野球ボール」のようなもの

 2018年7月21日(土)から22日(日)の日程で開催された「海洋都市うみ博2018」の2日目、このタグボートの体験乗船会が開かれました。乗り込むのは、前出のウィングマリタイムサービスが運航する「魁」と「翼」です。

「魁」は国内初のLNG燃料タグボートとして、2015年に就航しました。一方の「翼」も、タグボートとして国内初となるハイブリッドシステム(ディーゼルエンジンとモーター+バッテリーで推進)を搭載し、2013年に就航。いずれもいわゆる環境配慮型タグボート(エコタグ)と呼ばれるものです。

 船内を見学しつつ沖合に出ると、まずは「魁」と「翼」2隻の同時放水。操舵室の上に設けられた放水銃から放出される海水は、毎分6000リットルにもなります。放水しつつ2隻が距離を詰めていくと、やがて舳先(へさき)どうしを接触させました。

 たとえば輸送船などでは、船同士の接触は万が一にも起きないよう、幾重にも安全対策が施されていますが、このタグボートにおいては、接触することが主任務のひとつのようなものです。舳先のタイヤがグニャリとゆがみ接触の衝撃を緩和しますが、実際ほとんど揺れを感じなかったのは、「操船している者のウデです」(ウィングマリタイムサービス)とか。この舳先をくっつけた状態で、人員が移船することもあるそうです。

舳先のタイヤは絶滅の危機?

 また、圧巻なのがその場で回転する360度ターンでしょう。タグボートはスクリュー部分のプロペラが水平方向に360度回転し、舵と推進を兼ねているため可能な芸当で、小型のプレジャーボートなどに見られるものと同様の仕組みです。しかもけっこうなスピードです。「小回りが利く」という説明を頭で理解していても、やはり目の前で実践されるとその説得力が違います。

 ちなみに、前述したタグボートの舳先に取り付けられた緩衝用タイヤ、航空機の中古タイヤ業者から購入しているそうですが、実は「『ジャンボジェット』の中古タイヤです」(ウィングマリタイムサービス)といいます。

「ボーイング747型機、いわゆる『ジャンボジェット』のタイヤが、大きさや固さ(柔らかさ)的にちょうどよいのです。ただ、ご存知のように『ジャンボジェット』は数を減らしていますから、中古市場への供給も減っています」(ウィングマリタイムサービス)

 関西のほうでは、鉱山用の大型トラックのタイヤなどを使用しているところもあるそうですが、「我々もいずれ、そうしたなんらかの代替するものに切り替えていかなくてはなりません」とのことです。

乗りものニュース編集部