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熊谷41・1度、国内観測史上最高に 熱中症疑いで県内3人死亡 24日も猛暑、熊谷37度など各地で予想

7/23(月) 22:25配信

埼玉新聞

 日本列島は23日も高気圧に覆われ、各地で気温が上がり、埼玉県熊谷市で午後2時16分、国内観測史上最高となる41・1度を観測した。記録が更新されるのは、2013年8月12日に高知県四万十市で41・0度を観測して以来、約5年ぶり。熊谷市のこれまでの最高気温は07年8月16日に記録した40・9度だった。熊谷地方気象台によると、県内の観測全8地点で今年一番の暑さを記録し、熱中症の疑いで3人が死亡。県は、小まめに水分を取るなど熱中症への対策を呼び掛けている。

熱中症疑い、意識もうろう男性死亡 発見の女性「呼吸荒く反応ない」 エアコンなく、扇風機は故障/草加

 「暑さ対策日本一」を掲げる熊谷市では、20日に富岡清市長が「熱中症から命を守ろう!~ストップ!熱中症~」と題して緊急メッセージを発表し、注意を呼び掛けたばかり。日本最高気温を更新した23日は、「市民の命に関わる暑さなので、引き続き熱中症対策に万全を期していく」とコメントした。

 同気象台によると、同日の県内の最高気温(午後4時現在)は寄居町39・9度、所沢市、鳩山町39・8度、さいたま市39・3度、秩父市、越谷市39・2度、久喜市38・6度。寄居、さいたま、所沢の地点でも観測史上最高を記録した。

 同気象台などによると、日本の上空1万5千メートル付近に張り出したチベット高気圧と、上空5千メートル付近にある太平洋高気圧が重なるように停滞しているのが今回の猛暑の原因とされる。その上、23日の熊谷の最低気温は28度と高く、北寄りの風による「フェーン現象」が重なったため、記録的な暑さにつながったという。

 県によると、同日は熱中症の疑いで秩父市の男性(90)、久喜市の女性(85)、朝霞市の女性(72)の3人が死亡した。熱中症の疑いで死亡したのは今年に入って10人となった。08年以降、死者数は19人だった10年に次いで、既に2番目の多さとなっている。

 同日午後5時現在、熱中症の疑いで救急搬送されたのは4~98歳の146人(死亡3人、入院3週間以上の重症11人、中等症53人、軽症79人)。146人のうち65歳以上の高齢者が76人を占めた。

 県は、エアコンの使用や水分を小まめに補給することなど熱中症予防対策を呼び掛けている。また、県内の公共施設に加えて金融機関やコンビニエンスストア、商業施設など約6700カ所を「まちのクールオアシス」に登録。具合が悪くなった時の一時休息所として利用できる。

 23日は全国927観測点の7割に迫る627地点で30度を超え、このうち241地点が35度以上の猛暑日になった。熱中症の症状による救急搬送は共同通信の全国集計で1843人に上り、大阪府や埼玉県など7府県で9人が死亡した。

 菅義偉官房長官も23日の会見で熱中症予防を呼び掛けた。

 24日も猛暑が続き、予想最高気温は熊谷で37度、さいたま、秩父でそれぞれ36度となっている。

最終更新:7/23(月) 22:25
埼玉新聞