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「サラリーマンを食い物に、スルガ銀行は真実を見るべき」被害弁護団長

2018/7/25(水) 12:26配信

THE PAGE

4000万円以下の価値の土地購入に1億円融資

── 詐欺的なシステムとはどのようなものですか?

河合氏 一番わかりやすいのが、土地や建物を売る不動産販売会社がお客さんの銀行通帳の偽造コピーをスルガ銀行に出していた。スルガ銀行は偽造された通帳コピーとわかっていながら融資をした。例えば預金12万円を2012万円に書き換えた通帳のコピーがスルガ銀行に出ていた。スルガ銀行は貸したいから「12万円じゃダメ、2012万円に書き換えてもってこい」といわんばかりの指示を不動産販売会社に出し、不動産販売会社は偽造した通帳コピーをスルガ銀行に出す。そういうインチキが行われていた。そして1億円を融資し、買わせた土地は実際には4000万円以下の価値しかなかった。僕らは不動産販売会社がスルガ銀行に出した59件の通帳コピー等を調べました。そうしたら57件は偽造されていた。96%の確立で偽造されていたのです。

── なぜスルガ銀行は通帳の原本に当たらなかったのでしょうか?

河合氏 普通、銀行は絶対に原本を見ます。銀行員が自分で通帳のコピーをとって融資資料として上にあげる。それは銀行員の鉄則中の鉄則です。だけど、スルガ銀行はスマートデイズのシェアハウスオーナーへの融資について、「通帳などの資料は原本と相違ありません」という確認書を借入人から最後にとりなさいと上から指示していた。どういうことかというと、お客さんが原本と間違いないと言うのだからそれを信じればいいというわけです。書式を作って、それをとれとやっていた。その指示を受けた担当行員は「そうか、自分は原本を自分の目で確認しなくて良いのだな」と理解するのです。

── オーナー(被害者)は偽造された通帳コピーがスルガ銀行に提出されていることを知らなかった?

河合氏 オーナーが不動産販売会社に銀行の通帳を渡し、不動産販売会社が偽造した通帳コピーをスルガ銀行に出していたのです。時には銀行側から偽造のやりなおしを指示するようなこともありました。問題が起きた当初、スルガ銀行は被害者オーナーに「原本と相違なき確認書」を示して、あなたの方が銀行を騙したんじゃないのかと言った。しかし、実際にどのように確認書がとられたのかというと、融資を受ける日にいろんな書類、融資申込書、抵当権設定契約書など何十種類もの書類をとります。確認書は、何十もある書類の中の1枚、「ハイ、次、ハイ、次」とやられて書いていくうちの一枚。だから被害者は確認書について十分認識していないのです。

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最終更新:2018/10/3(水) 17:11
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