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400Mリレー、桐生が危機感「2年はすぐに来る。個の走力を上げないと」

7/25(水) 6:05配信

スポーツ報知

 陸上のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(22日)に参戦した男子400メートルリレー代表が24日、羽田空港に帰国した。同大会では小池祐貴(23)=ANA=、飯塚翔太(27)=ミズノ=、桐生祥秀(22)=日本生命=、ケンブリッジ飛鳥(25)=ナイキ=で臨み、38秒09で2位。今季世界最高の37秒61で優勝した英国(ウジャ、ヒューズ、ジェミリ、ミッチェルブレーク)とは、0秒48の大差がついた。20年東京五輪へ、ジャマイカや米国に並ぶ強敵が台頭。残り2年、個の走力向上の課題から目は背けられない。

 節目の日。400メートルリレーの大黒柱・飯塚は、目を見開いて英国の“衝撃”を言葉にした。「めっちゃ、速いですね。バトン(パス)が詰まっても、あの記録(37秒61)。今の感じでは力の差がある」と危機感を吐露した。リオ五輪でジャマイカに次ぐ銀メダルに輝き、東京は初の頂点だけを狙う。そんな中、リオから折り返しとなる五輪2年前に、ライバルの成長をまざまざと見せつけられた。左太ももの違和感でスターターの山県亮太(26)=セイコー=を欠いたとはいえ、決して楽観的ではいられない。

 17年ロンドン世陸で「リレー侍」は初の銅メダルに沸いたが、優勝は英国だった。今大会は世界陸上Vメンバーのうち3人が出場。新たに加わった192センチのヒューズ(23)と第2走者で直接対決した飯塚は「あんなの見たことがない。完全に走力でやられた」と舌を巻いた。リオ五輪で5位に終わった英国は、着々と層を厚くしている。ボルト氏が引退したジャマイカも、100メートル9秒69のY・ブレーク(28)が健在。米国もN・ライルズ(21)ら9秒台ホルダーの次世代が続々出現。金メダルの道は簡単ではない。

 リオはバトンパスの精度で世界2位に上り詰めたが、今後バトンだけでは難しい。日本で唯一9秒台の桐生は「今回、バトンは失敗なく渡った。個の走力を上げないと」と指摘。その上で「9秒台を安定して出せるようにしたい。5本狙ったら1本は9秒台で走れるように」と自らに課した。飯塚も「(バトンで)日本記録(37秒60)まではイメージできるけど、その先は間違いなく走力」。100メートル9秒台、200メートル19秒台。壁から目は背けられない。

 まだ2年か、もう2年か。8月はジャカルタ・アジア大会で20年ぶりの金メダルに挑戦。実戦の中で、力を磨く道のりは続く。桐生は「2年はすぐに来る。個の走力が上がれば、もっと貢献できると思う」。東京五輪の頂点。難しく壮大な目標だからこそ、リレー侍も燃えたぎる。(細野 友司)

 ◆リオ五輪男子400メートルリレー 日本は山県―飯塚―桐生―ケンブリッジの走順。予選からアジア新となる37秒68をマークした。決勝は第1走者の山県が好スタート。飯塚、桐生とスムーズにつなぎ、ジャマイカや米国(レース後に失格)と先頭争いをしながらアンカーのケンブリッジへ。ケンブリッジはボルトに次ぐ2位でゴールし、アジア記録を更新する37秒60で日本勢史上初の銀メダルを獲得した。

最終更新:7/26(木) 0:30
スポーツ報知