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育成組織出身選手が活躍するPSG、成功の秘訣は“エコノメソッド“

7/25(水) 13:38配信

ムンドデポルティーボ日本語公式

 2018年5月にパリ・サンジェルマン(PSG)新監督に就任したトーマス・トゥヘルは、今夏すでにいくつかのプレシーズンマッチを指揮している。特質すべきは、その試合に出場した選手の80%がクラブ育成組織出身というデータだ。

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 その背景には、PSG育成部門が2015年から取り組んでいる“エコノメソッド“がある。テクニカルダイレクターのカルレス・ロマゴサ(元FCバルセロナ育成部長)とメソッドダイレクターのダビッド・エルナンデス(元日本サッカー協会アドバイザー)両氏による指導の成果が現れているのだ。

 過去10シーズン、PSGは1試合における育成組織出身選手の出場割合が非常に高い。昨シーズンのリーグ・アン最終節SMカーン戦には、アドリアン・ラビオ(23歳)、ティモシー・ウェア(18歳)、クリストファー・ヌクンク(20歳)、プレスネル・キンペンベ(22歳)、アルフォンス・アレオラ(25歳)、ヤシン・アドリ(17歳)、ケヴィン・リマン(27歳)の7人が出場。クラブ史上、最も育成組織出身選手が出場した試合だった。

 パリ・サンジェルマンの育成組織は、ここ数年で正真正銘の“選手育成工場“になりつつある。その多くがトップチームでのチャンスを掴み取っているからだ。またPSGから他クラブに移籍した選手も、ヨーロッパトップリーグで活躍できることを証明している。

 その成功の秘訣はなんだろうか?将来フランスのフットボール界を背負う一人と言われるヤシン・アドリは、Goal.comのインタビューに次のように答えた。「ダビッド・エルナンデスのメソッドにはとても感謝している。日々の指導で技術的な部分はもちろん、とくに戦術面においての成長を実感しているよ」

 PSGはトレーニングや試合でのプレーを録画したビデオをもとに、選手それぞれの個人育成プログラムを導入している。全スタッフが各選手の長所や短所を徹底的に分析し、その潜在能力を最大限に引き出すため、「技術」「戦術」「フィジカル」の分野から働きかけるのだ。その中で最も重要なのが、フットボールインテリジェンスに刺激を与えていくことである。

 同プログラムの個人アドバイス責任者の一人フランセスク・ルビオは、日本サッカー協会(JFA)で2年間に渡ってエコノメソッドの普及に努めた。「育成組織は、チームが大会に勝利することよりも、トップリーグで活躍する選手が増えることを評価をしていかなければいけない」ルビオはそのように言う。

 近年、PSGはより多くのタレントを輩出するクラブのひとつになった。今回ワールドカップを制したフランスは、個の教育と学習過程を促進するメソッドを重視している。それは今後のヨーロッパの育成分野において、多くのクラブに影響を与えるかもしれない。PSGの育成部長は「最大の目的は、アヤックスやFCバルセロナのように世界基準の選手を育成していくことである」と語る。

Mundo Deportivo