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誰でもわかる幸せの方程式『幸せのメカニズム』―幸せな人がもつ4つの因子

2018/9/30(日) 17:30配信

THE PAGE

『幸せのメカニズム』の「おわりに」

 世界中の人に、一人残らず幸せになってほしい。みんなでみんなの幸せを作り上げていくような、幸せな社会を実現したい。遠い道のりだけれども。そのための第一歩は、誰にでもわかる幸せの方程式を導出し、みんなでそれを共有すること。そんな思いで本書を書きました。

 私の思いが百パーセント伝わっていることを祈っています。腑に落ちて頂けているといいなあ、と。そのために、公私混合の本になりました。最初は客観的に幸福について分析。一方、主観的な話も書きました。

 もともと、科学は客観的であるべきだと言われてきました。客観的で、再現性があること。一方で、最近は、主観的な学問の重要度も増しています。一般に、従来型の学問は客観的。最近はやりの主観的な学問とは、デザイン思考、対話型教育、質的研究、臨床医学、カウンセリング、現象学など。対象に入り込んで、論理だけでなく感性も動員し、理解するだけでなく納得し、共感し、感動し、右脳も使って感じる学問。左脳だけで理解し、頭でっかちになっただけでは知識を実感のある形で使えないから、右脳で、感性で、感じることが重視される学問。

 つまり、これからの学問とその実践は、左脳と右脳を総動員してわかることが大事だと思うのです。もちろん、幸福学やSDM学はその代表例です。

 客観的な幸福学の論理から、主観的な幸福学の体験まで、シームレス(つなぎめレス)に話してきたのは、まさに、左脳・右脳連結型の説明をしたかったからです。公私混合とは、左脳・右脳混合です。

 そんなわけで、分野横断的な本を書きました。目指したことは、学問的に、意義があること。左脳的に、論理的に、ご理解頂ける本であること。同時に、実践的にも、意義があること。右脳的に、感性で、共感頂ける本であること。

 心から祈っています。みなさんの人生が、幸多き日々でありますように。

 本書が、みなさんそれぞれの、生き生きとした人生のために、少しでもお役に立てていますように。70億人の人類、一人ひとりが、それぞれのやりがいを見つけ、楽しく楽観的につながり合い、それぞれらしく生き、みんな信頼し合い、助け合い、愛し合い、みんなの幸せを願い合うような、幸せな世界が来ますように。がむしゃらに地位財を求めている人たちが、目覚めますように。辛い境遇にある人にも、光明が見いだせますように。辛い悩みも分かち合い、みんなで一緒に解決できますように。自分の幸せしか見えない人が、みんなの幸せを願う方向に一歩を踏み出せますように。ねたみや嫉妬がこの世からなくなり、それぞれが、それぞれの良さを尊敬し合える日々が来ますように。不幸の悪循環ループに陥っている現代社会。これが、幸福の好循環ループに、乗り移れますように。

 そんな幸せな未来をデザインするのは、私たち自身です。

 私たち人類全員が、幸福社会実現のために、手を取り合って、一歩一歩、いっしょに歩んでいけますように。自分たちを信じ、勇気を持って。力強く。そして、楽観的に。

 あとがき、いかがでしょうか? 実はこの本も、編集者の方に言われたカットした部分がありました。次回は、その原稿を公開したいと思います。丸尾孝俊さんと加藤せい子さんについて書いた部分です。

【参考文献】
・『幸せのメカニズム』前野隆司(講談社現代新書、2014年)

※次回は10/15ごろ掲載予定です。

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最終更新:2018/10/1(月) 12:44
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