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注意したい再発リスク…「統合失調症再発の前兆」を見抜くには

7/26(木) 17:45配信

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◆統合失調症の再発リスク……場合によっては数回再発するケースも

精神疾患は一般に再発が少なくありません。代表的な精神疾患の一つである統合失調症の場合も、20代、30代での初発の後、1回あるいは複数回再発をしてしまうことが少なくありません。

今回は統合失調症を例に、精神疾患の再発に備える上で大切な、再発の予兆のチェックポイントを解説します。患者さんご本人だけでなく、ご家族など周りの方も、再発の初期症状に気付くことはとても大切です。

◆陽性症状から寛解期に入った統合失調症が再発したら

統合失調症は、急性期には妄想や幻覚などのいわゆる「陽性症状」があらわれ、時に症状がかなり深刻化することがあります。それでも通常は数カ月ほど集中的に治療すれば問題症状はほぼ落ちつくものです。

治療の後、症状が落ち着いた状態を、医学用語では「寛解期」と呼びます。この寛解期をいつまでも維持していくことが治療の大きなゴールですが、実はその経過中に一時的に症状が戻ってきたり、明らかに再発の状態になってしまうことは少なくありません。

統合失調症の再発につながる要因は、決められた服薬を守らなかった場合などにも起こりがちですが、原因は一つではありません。再発につながる要因に一つずつしっかり対処していくことで、再発のリスクはかなり下げることができます。しかしそれでも再発のリスクをゼロにする方法は残念ながらないのが現状です。

しかし、いざ再発して入院が必要になった場合は入院期間を短縮するために、あるいは入院する必要そのものを回避するために、病気の再発前の段階で対処することが望ましいと言えるでしょう。そのためには、まずこの病気が再発する可能性があること、そして、再発前の前兆とも言える症状の特徴を、患者さんもご家族もよく知っておく必要があります。

◆統合失調症の再発症状の出方は個人差が大きい

統合失調症は数日のうちにみるみる悪くなるような再発も時にありますが、一般的には数週間位のうちに段階的に悪くなっていくような再発になりやすいです。本格的な妄想、幻覚など陽性症状が始まるまで少し時間がある、この前段階で対処できれば理想的です。

どのような症状が再発の前段階として現れるかは、患者さんによってかなりの個人差があります。いずれの場合も「統合失調症に特有の症状」が穏やかな形で現れ始めることが多いですが、その他にも注意して見ておきたいと感じるポイントは多く、全てを列挙するとかなりの数になります。

しかし実際に再発の前段階として現れる問題の中でも周りの人にはっきりわかるレベルとなると、そのうちの2つ、3つぐらいかもしれません。そのため、現実的な対処法としては、現れ得るすべての問題を頭に叩き込んで行動に目を光らせるのではなく、その方に最も現れそうな問題や変化を2つ、3つ想定しておき、患者さんだけでなく、周りの方も重点的に注意をしていくことがよいのではないかと思います。

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最終更新:7/26(木) 17:45
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