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<北朝鮮内部>何があった? 電気供給が各地で大幅改善 「ゼロ秒から10時間に」

7/27(金) 5:10配信

アジアプレス・ネットワーク

◆突然電気がきた!

北朝鮮の北部地域で、6月末から7月中旬に、突然、電力供給が改善され、住民たちを驚かせ、また喜ばせている。

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両江道(リャンガンド)に住む取材協力者は、7月中旬のアジアプレスとの通話で
「6月末からの突然電気が通り始めた。住民地区には一日10時間以上、工場、企業所にはほぼ20時間電気供給している」
と伝えてきた。

また、咸鏡北道(ハムギョンプクド)の都市部に住む別の取材協力者も、
「7月に入って突然電気がき始めた。一日に10数時間だ。水道も出るようになった」
と述べた。平壌を含め、大都市でも電力難でポンプが動かせず、断水が常態化していた。

◆まるで原始時代だったのに

北朝鮮では今年に入り、住民地区への電気供給が急速に悪化し、1秒も電気が来ない「絶電」地区が広がった。不便を強いられた住民たちは「まるで原始時代だ」「電気がない国になった」と不満が強まっていた。

突然の電力難解消の理由について、両江道の協力者は、
「噂では、中国の電気が入ってきたという人がいたり、第2経済(軍需経済)の電気を回したのではないかという人がいたりするが、詳しくは分からない」と言う。

一方、電力供給状況の改善と並行して、地域の配電部の役人が各戸を回って保有している電器製品の調査に乗り出している模様だ。両江道の協力者は次のように言う。

「今後電器製品の数に応じて電気料金を計算するか、一括して一月に1万ウォン(約120円)ずつ徴収するか検討している。また住民に負担させて電力計を設置させる案もあるそうだが、まだ決定されていない。電気がちゃんと供給されるなら一月に1万ウォンを出してもいいという意見が大半だ」

アジアプレスですでに報じたが、平壌では昨年、各戸を役人が回って20~30米ドルを負担させて電力計を購入させようと試みていた。しかし、
「電気も送らないのにカネだけ取るのか」
「社会主義はどこへ行った」
と反発が大きく、実際に設置した家庭はごくわずかにとどまった。

両江道や咸鏡北道でも、昨年11月から毎月1万ウォンずつ電気料金を支払えという通知があったが、「絶電」に対する反発で徴収は中断されていた。

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