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<陸上>近江兄弟社・女子短距離 独特練習で高校総体へ 

8/1(水) 10:12配信

毎日新聞

 三重県伊勢市で2日に始まる全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上競技で、近江兄弟社(滋賀県近江八幡市)の女子短距離チームが飛躍を誓う。近畿の強豪の壁にはね返され続けた400メートルリレーに県勢女子として34年ぶりの出場を果たし、エースの下村日向子選手(3年)は100メートルと200メートルの個人2種目にも出場。世界陸上の代表選手だった安井章泰監督(40)は「上位を狙える力をつけてきた」と期待する。【濱弘明】

 インターハイ出場は近畿大会で6位以内が条件。リレーは杉江美香選手(2年)と下村選手、黄瀬蒼(きせあおい)選手(3年)、林沙優選手(2年)の順に走り、西田祐郁、秋田実祐の両選手(いずれも2年)もメンバーに入った。県の春季総体覇者として臨んだ6月の近畿大会は、準決勝で46秒65の県高校新記録を達成。決勝は46秒78で京都橘に次ぐ2位に入った。

 200メートルで昨年のインターハイを経験した下村選手は今季、100メートルで県高校タイの11秒96を記録。県総体は100メートルを11秒88(追い風参考)で走り抜け、200メートルは県高校新の24秒28をマークした。近畿大会は両種目とも大津・南郷中出身の壹岐(いき)あいこ選手(京都橘3年)に次ぐ2位だった。

 近江兄弟社は県出身で2001年の世界陸上男子100メートルに出場した安井監督が13年に就任してから強化が進んだ。練習方法は独特で、最初の30分間は2人1組で体をケアし、硬くなった筋肉をほぐし、関節の動きを滑らかにする体操をする。筋力トレーニングは基本的にせず、選手たちは「骨を使って走る」と表現する力みのない滑らかなフォームで、静かに加速する。

 中学時代は筋トレを「ガンガンやっていた」という下村選手は入部当初、「筋トレなし」に抵抗があったというが、すぐに「筋肉をつけると無駄な動きが増える」と実感。3年間で100メートルのタイムを0秒6以上縮めた。昨年は全国の大舞台で「肩に力が入り、悪い走りになってしまった」といい「トップとの差は経験の差」と分析。今年は「優勝を狙う。200メートルの方が可能性はある」と意気込む。

 リレーについて黄瀬選手は「目標は優勝。バトンパスの精度を上げ、力が入らないよう心を整えたい」と話す。安井監督は「この子らは舞台が大きくなるほど力を出す。決勝進出の目安となる46秒3は十分に出せるし、46秒1も射程に入った。(下村)日向子も急速にトップに近付いている」と力強く語った。

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 インターハイの陸上競技は2~6日、三重県伊勢市の「三重交通Gスポーツの杜(もり)伊勢」の陸上競技場で開催。滋賀県チームは、澤大地選手(草津東3年)が近畿大会男子200メートルで20秒96の県高校新を樹立。男子800メートルの湊優貴選手(守山3年)、女子やり投げの木村玲奈選手(近江2年)らも上位進出が期待される。

最終更新:8/1(水) 10:12
毎日新聞