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鳥取・大山の山と海に溶け込むグラフィティ 作家と住民で共同制作

8/1(水) 20:14配信

AFPBB News

【7月27日 AFPBB News】スプレー塗料などを使ったグラフィティで町おこしをしようという試みが鳥取県大山町の御来屋(みくりや)港で行われ、米ハワイなどから集まったグラフィティ作家と地元の住民が一緒になって、町内の空き店舗などをカラフルに染め上げた。約1週間続いた活動は1日の日没と共に完成し、ハワイなどから参加した作家らが、地元の自然や住民との交流からインスピレーションを受けた作品をまとった建物は、大山のふもとの港町に溶け込んでいる。

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 イベントは、実行委員会会長で町議を務める加藤紀之さん(42)らが中心になって企画した「KAI(カイ)フェス2018」。ハワイ・オアフ(Oahu)島を拠点に活動するアーティストのプライム(Prime)ことジョン・ヒナ(John Hina)さんら活動に賛同する作家5人が国内外から大山に集まって制作にあたった。イベント名は、大山の「海」と、ハワイの現地語でも海を意味する「カイ」とを掛け合わせたという。

 グラフィティの制作は、単に建物に作品を描くだけでなく、地元の子どもたちから大人まで、作品づくりに参加するという手法。希望者は自分の手をさまざまな色に染め、手形を制作場所の壁にペイントすることから始めた。また、大山の湧き水を地元の許可を得てくみ出し、制作時に使用した。

 一方、作家らは住民の家にホームステイしながら地元の人たちと交流し、大山の街や自然から受けたインスピレーションを元にグラフィティを描いた。作品が完成すると、それぞれのアーティストによる解説ツアーを実施し、作品の背景やメッセージなどを地元の人たちに説明した。

「コミュニティーの人たちを一つにする、特別なイベントだったよ」とヒナさん。地元に伝わる狼の伝説を描いたグラフィティを見た子どもが、親に「どうして狼なの」と尋ねると、親たちがその言い伝えを子どもに語って聞かせていた。「そうして、世代から世代へ受け継がれていく。世代間のギャップを埋めることができて、素晴らしいイベントだった」

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最終更新:8/1(水) 22:02
AFPBB News

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