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小田急、箱根に100億円投資 新型「海賊船」や駅舎改良

8/1(水) 20:27配信

カナロコ by 神奈川新聞

 小田急箱根グループは1日、2018年度から20年度にかけて、新型海賊船の建造や駅舎改良をはじめとする総額100億円規模の大型投資を順次開始すると発表した。「もっと乗りたくなる」「もっとまわりたくなる」「もっとわかりやすい」をポイントにし、観光地・箱根の魅力向上に取り組む。

 箱根観光船では、新型海賊船を19年4月に就航する予定。デザイン設計は、豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治氏が担当。「心ときめくクルーズ」をコンセプトに、細部までこだわった調度品によりクラシック感を演出する。建造費は約12億5千万円。

 また、箱根ロープウェイは、19年ぶりに新型ゴンドラを20台導入。世界シェア7割を占めるCWA社(スイス)製の「TARIS」を、日本で初導入する。2人同時に乗降でき、ガラス面は現在より約1平方メートル広くなる。製造費は約15億5千万円。営業開始は21年4月を予定。

 ケーブルカーとロープウエーをつなぐ早雲山駅では、駅舎を改築。バリアフリー対応の強化や、授乳室などのサービス施設を用意。2階には、足湯につかりながら相模湾を一望できるテラス席を設置する。建築費用は約24億1千万円。18年10月から工事に着手し、20年春の営業を目指す。

 その他、登山鉄道の新型車両の追加導入やケーブルカーの更新、路線バス車両の増車などを実施予定。スマートフォンに、路線バスのリアルタイムな運行情報を配信するシステムも運用する。

 小田急箱根ホールディングスの五十嵐秀取締役社長は、同日の記者会見で「中長期的な視点、俯瞰(ふかん)的な視点を持って、箱根エリアのさらなる魅力向上に努めたい」と語った。

 小田急グループでは、20年度までに取り組むべき方向性を示した「長期ビジョン2020」で、「観光×経験」を顧客に届けたい価値の一つとして設定。交通ネットワークの整備を中心とした観光地のさらなる活性化を目指している。