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元WBC王者・木村悠、「奈良判定」の前は「日大判定」 アマボクシングのいびつな実態暴露

8/2(木) 13:01配信

J-CASTニュース

 アマチュアボクシングを統括する「日本ボクシング連盟(以下、連盟)」が助成金の不正流用、公式戦の不正審判などをしていたとの告発状が提出された。元WBC(世界ボクシング評議会)世界ライトフライ級王者の木村悠氏(34)は、アマボクシング界が村社会よりいびつな「集落のような狭さ」だと指摘する。

 すでに連盟の山根明会長と同じ奈良出身選手を勝たせる「奈良判定」の実態も明るみに出たが、木村氏は自らのアマチュア時代には「日大判定」だったと暴露。アマチュアボクシング界とは一体どんな世界なのか、J-CASTニュースは木村氏に話を聞いた。

■「そんな世界じゃ人も育たないし努力するのがバカバカしくなる」

 今回の告発問題を受け、木村氏はツイッターで2018年7月30日、「アマチュアボクシングが大変な事になってる。選手がかわいそうだ...」と現役ボクサーの立場を慮った。そのうえで、

  「ボクシングはムラ社会と言われるがアマチュアボクシングは集落のような狭さだ その社会独特のルールに縛られて個人の自由が尊重されない 権力を武器に会社の命令が絶対になり上にものを言えなくなる 日本のサラリーマン社会とよく似てる そんな世界じゃ人も育たないし努力するのがバカバカしくなる」

と歪んだ構造を指摘。「競技の存続に関わる問題」と危機感を募らせた。

 木村氏は06年のプロ転向まで、高校から大学の7年間にわたってアマチュアボクサーとして活躍した。J-CASTニュースの取材に対し、アマチュアボクシング界の「狭さ」を次のように話す。

  「競技人口も異動も多くなく、強豪は同じ監督・コーチが長年つとめることが多いです。すると、実力ある選手もそうした指導者のいるチームを選び、勢力図が変わりづらい。上位陣も長く同じ顔ぶれになりますし、リング外でも噂や何かがあると一瞬で界隈に広まります。そういう点で『集落のような狭さ』という印象がありました」

 告発状は7月27日付で、日本オリンピック委員会(JOC)、スポーツ庁、日本スポーツ振興センター(JSC)などに提出された。リオ五輪代表の成松大介選手にJSCから交付された助成金240万円が、山根会長の指示で無関係の2選手とともに不正に3等分されたことや、公式戦で特定選手を意図的に勝たせる判定を審判に強要していたことなど、12項目の不正をあげ、リング内外のガバナンスが崩壊しているとの現状を訴えている。

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最終更新:8/2(木) 13:01
J-CASTニュース