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「随分苦しい思いをしました。随分辛い思いもしました」桂歌丸さんが伝えたかった病気のこと

2018/8/2(木) 20:04配信

BuzzFeed Japan

落語家の桂歌丸さんが7月2日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のため、81歳で死去した。歌丸さんはこれまで、たばこを主な原因とし、呼吸が困難になる自身の病気について、さまざまな啓発活動をおこなっていた。

お茶の間に愛された「ミスター笑点」は、何を伝えたかったのか。COPDとは、どんな病気なのか。歌丸さんの啓発活動を振り返りながら、紹介する。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

「ヘビースモーカー」の後悔

歌丸さんは2010年に、厚生労働省の「慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防・早期発見に関する検討会」の委員を務めている。その議事録には、啓発活動の動機となったであろう、歌丸さんの思いが記されていた。

「正直言いまして、こういうお席は大の苦手でございます」と挨拶する歌丸さん。しかし、COPD患者として「随分苦しい思いをしました。随分辛い思いもしました」と明かす。

「何かの参考になればと参加させていただきます。よろしくどうぞ」そう言って、歌丸さんは自身の体験を語り始めた。

歌丸さんがたばこを吸いだしたのは、19歳のときからだという。1日約50本を吸うヘビースモーカーだった。

歌丸さんは2004年ごろ、医師から「これ以上たばこを吸っていると、取り返しのつかないことになりますから、止めてください」と言われる。そのときは「はい、わかりました」と返事をしたが、「でも、ずっと吸っていました」。

当時の認識は、「別に先生が隣にいるわけでも何でもなかったものですから」というものだった。

そして、2009年、呼吸器科の病院で「肺気腫(COPDの一つ)」という診断を受け、10日間の入院をすることに。このときも医師から強く禁煙を勧められたが、「わかりました」と返事だけだった。

歌丸さんはどんな状態だったのか。印象的なのが、「楽屋から高座(舞台)の座布団の上へ歩いていくだけで息切れがして、最初の2~3分はしゃべることもできなかった」というエピソード。

それでも、たばこを止めなかったのはなぜか。「俺は意思が強いんだといって、たばこを止めませんでした。仲間がたばこを止めると、おまえは意思が弱いとよく言っていたんですけれども」ーー当時の心境を、歌丸さんはこう表現する。

2010年、今度は肺炎という診断を受けて「ものすごい苦しい思いをした」。それをきっかけにたばこを止めたが、「ちょっと遅かったと見えて」、月1回の通院を続けることになった。

薬物療法や酸素吸引などによって、「大分苦しさもよくなってきました」とする一方、「まだまだ本格的ではありません」とも述べる。たばこについては、どのような思いでいたのか。

「今になって、たばこというものはすごく毒なものなんだなということに気がつきました。気がつくのがちょっと遅かったと思うんですけれども」

「そんな経験をしたもので、早くこの病気を発見していただいて、完全なる治療ができるような体制をとっていただきたいと、患者の一員として思っています」

禁煙を成功させるには、どうすればいいのか。「自分の経験から言いますけれども、どうもひどい目に遭わないと止められないですね」と歌丸さん。

「ただ止めろ、止めろと言われても、なかなか踏ん切りがつかない。だけど、ひどい目に遭って止めたときは、もう手遅れなんですよね」

「そこをどういうふうに禁煙に持っていくかということが大きな問題じゃないかと思います」

その後も歌丸さんは「COPD啓発大使」として、さまざまなキャンペーンに協力し、この病気が世の中に知られるように努めた。

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最終更新:2018/8/2(木) 20:04
BuzzFeed Japan

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