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テレビ局が放送事故恐れ山根会長生出演をNG。村田諒太への非難もウソ?!

2018/8/4(土) 5:00配信

THE PAGE

 同じく事前収録したインタビューでは、その審判不正と告発された“奈良判定”に触れ、2016年10月の岩手国体で、2度ダウンを奪い、飛び上がって喜んでいる岩手の選手が、奈良の選手に判定で敗れるというVTRの映像に重ねて「アマチュアではダウンもヒット数のひとつ」と説明。他番組では、同じく、この試合の不可解判定について質問され、「アマチュアはダウンも1点。それはボクシングを知らない人の意見」と、告発者を馬鹿にしたように真っ向否定した。
 だが、これも説明不足。アマチュアルールでは、確かにプロと違いダウンによる加点はないが、明らかなダメージを与えた場合、そのラウンドを2点マイナスとするケースは少なくなく、この試合のような完全なダウンが2度もあれば、判定でなくRSC(プロでいうTKO)が宣告される。
 あるボクシング関係者は、「あの試合は、2度のダウンでRSCを宣告してもおかしくない状況だった。そこにダウンもマイナス1点というルールを持ち出すのは、アマチュアボクシングの詳しいことが何もわからない視聴者を騙すような言い訳」という。山根会長が、素人呼ばわりした反論も、逆に自らの素人ぶりを曝け出すことになってしまったのである。

 不正への反論のウソという点では、グローブなどの不透明な独占販売についても同じだ。
 特に孫の口座を数か月、グローブ購入の振り込み先にしていた問題について「僕の通帳が、ひとつしかなかったんで、たまたま思いついた孫の口座を借りました」と証言したが、そんな子供のような言い訳は通用しない。万が一、それが事実だとすれば、一般社団法人という組織の中での商取引としては、コンプライアンスに抵触する行為であることは間違いないだろう。「(通帳に一切手をつけず)そのまま(独占販売スポーツ店に)渡した」と言ったところで、信用はできない。実体がなく、法人でもない「杉スポーツ」というところが、独占で通常より割高の値段でグローブの連盟認定、販売をしていること自体がおかしいのだ。

 辞任という形での責任の取り方を完全否定した山根会長のメディア登場は、結果的に選手を誹謗中傷するような人格が、一般社団法人のトップとしては、ふさわしくなく、連盟のガバナンス機能が麻痺していることを白日の下に曝け出す“自爆”のような形になった。日大の田中理事長と違い、早々に表に出てきたのは評価できるが、本来ならば個々のテレビ出演ではなく公式会見を開くべき。説明責任は何ひとつ果たしていない。

 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)

 

  

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最終更新:2018/10/1(月) 15:08
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