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<熱中症対策>部活など柔軟な対応を 専門家が警鐘

8/4(土) 9:30配信

毎日新聞

 記録的な暑さが続く今夏、スポーツの機会が多い夏休みに、どうやって子どもを守ればいいのか。部活動中の熱中症予防について詳しい「医療福祉センターさくら」(兵庫県三田市)の服部益治院長は「対策なく万一のことがあれば、事故ではなく『人災』。大人は勇気を持って柔軟な対応をしてほしい」と警鐘を鳴らす。

 「この猛暑の中、クラブチームのコーチに昨年と同じ練習時間を設定された。保護者で集まって反対するつもりだ」--。先月下旬、服部院長に寄せられた相談だ。服部院長は「いまだ熱中症への危機意識が薄い指導者も少なくない」と指摘する。

 環境省の熱中症環境保健マニュアルでは、気温や湿度などから算出する「暑さ指数」が31度以上になれば運動を中止し、28度以上は激しい運動を避けるべきとされている。ただ「今年は2週間ほど高温が続き、国際的にも健康災害とされるレベル。疲労がたまっているため、より厳格に運用すべきだ」(服部院長)とし、全国大会など延期が難しい場合を除き、練習や合宿の見送りを勧める。

 それでも実施せざるを得ない場合は、▽時間短縮など、例年と異なる具体策を取る▽暑さ指数や高温注意情報(気温35度以上)を参考に、現地でも計測する▽強制的に給水タイムを設ける--などの対応を求める。各地の暑さ指数(推計値)は、環境省の熱中症予防情報サイトで確認できる。睡眠不足や食事を取れているかなど、子どもの体調管理も不可欠、としている。【反橋希美】

最終更新:8/4(土) 9:30
毎日新聞