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倉敷・真備の避難所で壁新聞製作 石巻の復興新聞編集長の岩元さん

8/4(土) 0:29配信

山陽新聞デジタル

 東日本大震災の被災者に向けた「石巻復興きずな新聞」(宮城県石巻市)の編集長・岩元暁子さん(35)=同所=が、西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区の避難所で壁新聞を作っている。「正しい情報は明日を切り開く力になる」。その思いを込め、被災者の生活再建を後押しする話題を届け続けている。

 壁新聞は、岩元さんが活動している岡田小(倉敷市真備町岡田)の避難所で7月21日に発行開始。27日までは毎日、30日から月、水、金曜に避難所の掲示板や壁に張り出している。「岡田小避難所通信」と名付けており、A3判2ページ。

 医療機関まで運ぶ臨時バスの運行や、住宅を応急修理する制度の受け付け開始など、被災者の健康維持や生活再建に関する情報を丁寧に掲載。避難所に届いた食べ物をもっとスムーズに配布できないか―という被災者の声に応え、受け取る際の並び方や配り始めるタイミングを尋ねるアンケートも行った。

 岩元さんは、かつて所属していたボランティア団体(東京)の先輩から支援を求められ、7月中旬に岡田小入り。到着してすぐ避難所で情報が正確に行き渡っていないのに気付いた。被災者の間では「もうすぐ避難所を追い出されるらしい」といった“デマ”も飛び交い始めていた状況に「正しい情報を示し、被災者の不安を取り除こう」と壁新聞の作成に取り掛かった。

 石巻復興きずな新聞は、石巻市の仮設住宅向けに2011年10月~16年3月に発行されていた無料紙の後継として、同年6月に岩元さんが創刊。A4判4ページで毎月10日、市内の仮設住宅と災害公営住宅に計約6千部を無料配布している。

 岩元さんは同紙の編集作業のため、今月6日に石巻市に帰る予定。「被災者に寄り添う新聞の発行を止めてはいけない」。岡田小の壁新聞はボランティア仲間が引き継ぐ。