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<夏の高校野球>藤蔭の御手洗一塁手、親友のベルト着けて…

8/5(日) 23:43配信

毎日新聞

 〇星稜(石川)9-4藤蔭(大分)●(5日・阪神甲子園球場、1回戦)

 夏の甲子園で5日の開幕戦に登場した藤蔭(大分)。惜しくも星稜(石川)に敗れたが、3番打者として出場した御手洗孝紀一塁手(3年)は、中学時代にバッテリーを組んだものの、故障でスタンドから応援を送った親友のベルトを着けて全力プレーを見せた。

 御手洗選手は大分県日田市の東部中学校では捕手で、佐藤翔太選手とバッテリーを組んで活躍した。ともに藤蔭に進学して甲子園を目指したが、佐藤選手は肩の故障で思うようなプレーができなくなり、今夏もベンチを外れることになった。

 県大会が始まり、御手洗選手は「お前のものを身に着けて試合に出たい」と頼み、中学時代からの親友のベルトで試合に臨んだ。「おまじない」が効いたのか、御手洗選手は決勝で4打数3安打2盗塁の活躍。甲子園行きの切符を手にすると、佐藤選手の目からはうれし涙があふれた。

 この日の星稜戦。御手洗選手は相手投手の速球に差し込まれ、思うような打撃ができなかった。それでも3打席連続の凡退から迎えた八回の4打席目、四球を選んで出塁。盗塁を決めて二塁に進むと、次打者の適時打で快足を飛ばして本塁を踏んだ。大舞台での仲間の活躍に、佐藤選手は「足が速いんですよ」と笑みを浮かべた。

 逆転はかなわなかったものの、御手洗選手は「ベルトの効果で最後まで頑張れた」。藤蔭の夏は終わったが、友情はさらに深まっていた。【田畠広景】

最終更新:8/5(日) 23:46
毎日新聞