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丸刈り禁止 旭川大学高ナイン「自由な髪形でも恥ずかしくないプレーを」

8/5(日) 5:00配信

北海道新聞

6日に初戦 1993年以来の初戦突破を

 【旭川】高校球児の代名詞と言える「丸刈り」。ところが、第100回全国高校野球選手権(5日開幕・甲子園)に北北海道代表で出場する旭川大学高は、丸刈りを禁止している。「自由な髪形でも恥ずかしくないプレーを」と選手の意識改革を図り、9年ぶり8度目の大舞台の切符をつかみ取った。6日の第4試合で佐久長聖(長野)と対戦することが決まり、1993年以来の初戦突破を目指す。

<勝負の記憶 夏の甲子園100回>1 駒苫、北海道勢初V―第86回(2004年)

「髪形の強制は野球人口が減っている原因の一つ」

 7月21日に旭川市スタルヒン球場で行われた北大会決勝戦。完投したエースの沼田翔平選手(3年)は、前髪が眉毛に掛かる。他の選手たちも長髪こそいないが、数センチほどの長さだ。

 発端は2016年冬。端場雅治(はばまさじ)監督(49)が指示した。「髪を伸ばせ。情けない負け方をしたら、『そんな頭をしているからだ』と言われるぞ」

 その夏の北大会は準々決勝で敗退した。09年以来の甲子園出場を逃し、チームを変化させるきっかけをつくりたかったという。主将の青木亮樹(よりき)選手(3年)は「入学してから部員はみんな丸刈りだったので驚いた」。

 髪を伸ばして迎えた翌春の大会は、他校からじろじろ見られた。出塁すると、相手選手から「髪を伸ばせていいな」と冷やかされたこともあった。日ごろの練習の量や厳しさは変わらない。髪形で「楽をしてる」と思われる悔しさに、青木選手は「見とけよ」と奮起。沼田選手も「恥ずかしくないプレーをしていこうと意識が変わった」という。

 日本高校野球連盟(日本高野連)によると「高校野球では、髪形に規則などはない」という。旭大高でも、丸刈りをルール化していたわけではなく、慣習となっていた。端場監督は「髪の長さとチームの強さは関係ない」と断言する。

 思わぬ効果として、選手たちが高校野球の将来を考えるようになった。青木選手は「髪形の強制は野球人口が減っている原因の一つだと思う。甲子園で、髪の長さが話題になれば、いい影響を及ぼせるのでは」と真剣な表情で語る。(宗万育美)

北海道新聞

最終更新:8/6(月) 7:55
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