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朝食&夕食付きも 中国ホテル業界、夏休み特別サービスのカラクリとは

8/5(日) 17:45配信

東方新報

【東方新報】夏休みの楽しみ、家族旅行。この需要をにらみ、中国・江蘇省(Jiangsu)、浙江省(Zhejiang)、上海市一帯の多くのホテルのサービスは格段に良くなった。これまで、標準タイプの部屋は、良くても朝食二人分無料といった程度だったが、今は家族全員の夕食が無料で付いてくるケースもあるという。

 ■朝夕無料にして、ホテルは損しない?

 家族で旅行に行って帰ってきたばかりの鄭さんは言う、「これまではホテルを予約する際に子ども用の食事を一人分追加しなければならなかったが、今回はホテルの予約書の中に初めから、朝食大人二人分+子供一人分に加え、人数分の夕食付き、と明記されていた」。つまり、家族3人の2食分はすべて無料だった。

 ホテルは損をしないのだろうか?業界の人に聞くと、やり過ぎと思えるほどの優遇を提供しているようだが、実際はこの話には裏があるという。

 同じ等級のホテルでも、集客力は異なる。立地の悪いホテルは、食べ物で知恵を絞る。新設のホテルは、知名度が低いと顧客はすぐには来ない。稼働率は上がらず、日々のレストランのバイキングでさえも、大きなロスとなる。ロスとなるぐらいなら、家族単位で朝夕食を無料にしたほうが、部屋代が多少高めでも、一般の客は喜ぶ。

 さらには、ホテルによっては、予約フォームの中に、「ホテルの会員になれば入会と同時に会員価格を適用する」とか、「1家族3人分の朝夕食無料サービスを受けられる」とか、「チェックイン時にキャラクターグッズのスイーツやチョコレート、綿あめなど食べ放題」などとし、新会員を勧誘している。

 ■思わず心が動く超低価格、一番うれしいのは誰?

 専門家は「細かく内容を見ると、夏季商戦の中で、最も力を入れている会社はEコマースのプラットフォームだと分かるはずだ」と指摘する。

「現在、ホテルを予約できるEコマースプラットフォームはたくさんあり、スマホで簡単にホテルやレストランを予約できるアプリや公式アカウントを見つけられる。心が動かされる『超低価格」は、『あなたのためだけに準備した・・・」というようなうたい文句が目に入ってくる。また、注文書の有効期限が非常に長いことに気付くはず」。言い変えれば、実はこうしたサービスは「夏休みの特別ディスカウント」ではなく、秋になっても冬に入っても依然有効なのだ。

 消費者は、安いと感じさえすれば即、金を支払う。これは「チェックアウト時の支払い」とは意味合いが異なる。プラットフォーム側から見れば、注文されたサービスの有効期限が長くとも、現金はすぐに入ってくる。つまり、消費者が喜んで金を支払う「太っ腹なサービス」とは、実はホテル側やプラットフォーム側にもメリットをもたらしているのだ。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:8/5(日) 17:45
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