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「勉強になる」とネットで話題の『パリピ選手権』、番組Pが語る“飲み会シーンの変化”

8/6(月) 8:40配信

オリコン

 1チーム4人で「どれだけパーティー(飲み会)で女性を楽しませられるか」を競い合う、異色の番組『全日本パリピ選手権』が6月からAbemaTVでレギュラー放送中。出演者のいわゆる“パリピ”たちは一般人から厳選されており、その話術やゲームでパーティーを盛り上げるスキルが視聴者から「勉強になる」と評価されている。近年、「若者がお酒を飲まない」「草食男子などの流れで男性の元気がない」と言われる現代において、時代と逆行するかのような『全日本パリピ選手権』を放送する理由は? プロデューサー・片野正大氏に番組の反響や現代の若者の飲み会事情、そして“パリピの生態”について話を聞いた。

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■ネットで「勉強になる」と話題 パリピの“熱さ”に注目

 今年5月に放送した現シリーズの前身となる『女子パリピ選手権』という特番は総視聴数が約100万ほど、「AbemaTV」公式YouTubeに公開した動画は1週間で200万回再生されるなど反響を生んだ。片野氏も反響を次のように実感している。

 「解説員のカラテカ入江さんが番組とは全然関係ないパーティーに行った時に、その参加者200人全員が『全日本パリピ選手権』の事を知ってたらしいんですよ。パリピ界隈では本当に認知度100%に近いようです。また、DA PUMPさんの『U.S.A.』が番組主題歌なんですけれど、実はエイベックスさんからの逆指名で。今、一番ノリに乗っている楽曲なのに、何でウチに?と驚きました(笑)。パリピの人達の心も掴めているんだと思います」(片野氏)

 また、片野氏は番組を作るにあたって、パリピのイメージが変化したという。「パリピのイメージは、騒いで盛り上がっているイメージだったんですが、実は、彼らは毎日“鍛錬”を積んでいることがわかりました。“盛り上げる”事に関してはすごくプライドがある。毎回反省会もちゃんとしてPDCAサイクルをしっかり実践している(笑)。積み重ねた経験とプライドがあるからこそ、優勝したチームも負けた方も号泣しちゃう…。この“熱さ”は、従来のTV番組が取り上げなかった部分だと思ったんです。彼らの知られざる熱の部分を発見できたことが、大きな収穫でしたね」(片野氏)

■若者世代の飲み会が変化 「飲みの機会が少ないからこそ、1回をもっと楽しみたい」

 近年は、肉食系女子という言葉とは裏腹に、“草食男子”の流れから男子が気弱な時代が続いている。若者が飲まない、合コン文化も下火という“若い人が飲まない”と言われる今、時代と逆行しているような印象だが、何故今パリピなのか疑問をぶつけてみた。

 「“飲み会”のイメージが、僕ら30代後半以上と今の若い人で、だいぶかけ離れていると感じます。かつての酒を飲んで騒ぐという若者の飲み会のイメージに対して、今の若者は純粋に出会いを楽しみ、夢や自分の想いを語り合う場であることが多い。そして、4~5人で集まる機会が少ないそうです。頻繁に飲み会をしない若者にとっては、“集まった時にその時間をもっと有意義なものにしたい”という思いがあるんです」(片野氏)

 「今の若者は一気飲みをカッコ悪いことだと思っているし、お酒を女の子に飲ませようとするのも嫌われるからやらない。今の子はとても臆病で、思いやりがあります。そして、スベりたくない、ウケないのが嫌、という思いから、他の人はどうやって盛り上げているんだろうと純粋な興味があるみたいですね。そして、今のパリピもどんちゃん騒ぎをして自分達が楽しめればいいというのではない。 “明日頑張るために”今日みんなで盛り上がるんです。なんでもモチベーションアップにつなげていく。その精神も伝わればいいなと思っていました」(片野氏)

 そんな若者にとっての飲み会のイメージが変化しているからこそ、勉強になるという反応に繋がっているようだ。

 「番組MCを務めるロンドンブーツ1号2号の淳さん、解説役のカラテカ入江さんもおっしゃっていて、実は我々制作スタッフが一番勉強になると話していたのが、盛り上げ方はもちろんですが、スベった時の“リカバリースキル”なんじゃないかと。そういったスキルは、おそらく『パリピ選手権』でしか学べない(笑)。彼ら自身が楽しんでいる空気を作りたいと思っています。楽しそうでなければ誰もマネしたいと思わないので。いろいろな盛り上げ方があるんだな、と感じてくれたらいいですね」(片野氏)

■バブルへの憧憬がブームを後押し 若者には新鮮で大人には懐かしい“リーチの広さ”

 番組ではバブルの頃のようなイケイケの雰囲気も感じられる。バブリーダンスのように、バブルコンテンツが近年ウケているが、“飲み会”や「パリピ選手権」にもその影響があるようだ。

 「若者に人気のショートムービーアプリ『TikTok』でも飲み会のコールやミニゲームの動画を配信するユーザーも多いですし、ラッツ&スターの『め組の人』の動画が流行っていたりします。団塊ジュニアにとってはバブルは悪でありという印象を持つ方もいますが、今の若い子にとってバブルはファンタジーであり憧れなのかのかもしれません。影響はあるかもしれませんね」(片野氏)

 2000年代に『全日本コール選手権』という類似企画が存在したが、その影響について問うと、パリピとは別のものであるという考えを明かした。

 「2000年代にあった『全日本コール選手権』は大学生サークルの飲み会文化が盛りあがっていた頃に親近感を持って受け入れられていたのもの。『パリピ選手権』はそれと異なる受け入れられ方で、“飲まない時代”だから響いているのではないでしょうか。若者にとっては面白い・非日常コンテンツとなり、サークル文化全盛に学生時代を過ごした大人にとっては懐かしいものになっていて、コンテンツとしてもリーチが広い。 “飲み会”をエンタメとして提供する場がなかったからこそ、受けているのだと思います」(片野氏)

■全国に根付くパリピ文化を掘り起こして、日本を元気に

 現在は『全日本パリピ選手権』の地方予選が放送中で、AbemaTVとしても力を入れているような印象にある。今後の展開について、拡大を考えているという。

 「AbemaTVの人気番組『GENERATIONS高校TV』では、ロケに行った地方でものすごく盛り上がるんですよ。『学校へ行こう』(TBS系)や『元気が出るテレビ』(日本テレビ系)の『ダンス甲子園』もそうでしたよね。そんな風に地方の人達に『パリピ選手権』を“自分たちの祭りだ!”って思ってもらえたら嬉しいですね」

 「今予選をやっているシリーズの真の日本一を決める特番を9月に予定しています。その後、ハロウィンの時期に『第2回全日本女子パリピ選手権』や、年末に男子と女子の東西対抗戦をやりたいと思っています。そこでいったんお休み…冬はパリピのシーズンオフなので(笑)『パリピ選手権』は、今年、東京、名古屋、大阪、福岡で開催しますが、今後はもっと拡大して、大都市でない地方も狙っていきたいですね」(片野氏)

最終更新:8/12(日) 16:25
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