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<話題>日本触媒が年初来高値に急接近

8/6(月) 8:30配信

モーニングスター

 この週(7月30日-8月3日)は、3日に日本触媒<4114>が急騰。前日比640円高の8670円まで買われ、6月8日の年初来高値8750円に接近した。

 材料は2日引け後に発表した19年3月期第1四半期(18年4-6月)連結業績の順調な推移。売上高891億7800万円(前年同期比11.1%増)、営業利益82億3600万円(同9.1%増)と派手さはないが、120億円(同14.5%減)で据え置かれた上期の営業利益予想に対する進ちょく率は68.6%。その達成のためには第2四半期(7-9月)の営業利益が計算上37億6400万円(同41.9%減)で足りるため、増額期待が浮上した格好だ。

 同社は紙おむつなどに使われるSAP(高吸水性樹脂)と、その原料であるAA(アクリル酸)における世界トップクラスの化学メーカー。19年3月期第1四半期において、AAが属する「基礎化学品」は、販売・生産数量の増加で増収となったが、スプレッド(売価と原材料価の値差)の縮小、加工費の増加などにより営業利益は38億4200万円と同5.6%の減益。一方、SAPを擁する「機能性化学品」は、スプレッドの縮小はあったが生産・販売数量増、加工費の減少などで営業利益を43億900万円(同28.7%増)に伸ばして全体をけん引した。

 地域別売上高は、「日本」が475億5300万円(同12.6%増)と順調に推移する中、「アジア」が191億2900万円(同12.6%増)、「欧州」が117億600万円(同17.7%増)に拡大。日本を主力にベルギー、インドネシア、米国などに生産拠点を構えたグローバル展開が収益力向上につながっており、当面の業績には期待が持てそうだ。

 3日は年初来高値にわずかに届かなかったが、この日、スズキ<7269>のように上場来高値を更新した銘柄を含め、東証1部における年初来高値更新銘柄は23銘柄に過ぎず、注目が怠れない。

(モーニングスター 8月3日配信記事)