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「女だから」「男のくせに」、「〇〇らしく」って、正直つらくない?

2018/8/6(月) 18:11配信

BuzzFeed Japan

脚本から編集まで、日本人がニューヨークで製作を行う少し変わったドラマがあります。

ニューヨークが舞台ですが、「セックス・アンド・ザ・シティ」のようなキラキラのセレブ生活を描いたドラマではありません。

「女だから」「男のくせに」、「〇〇らしく」って、正直つらくない?

ドラマシリーズ「報道バズ」で描かれるのは、セクハラやメディアのやらせ報道などの社会問題。そして、ジャーナリズムの現場で奮闘する一人の女性の成長です。【Shunsuke Mori / BizzFeed】

物語の主人公・和田明日香は、日本のテレビ局のアナウンサーとして、バラエティ番組を担当していました。

しかし、報道に携わるという夢を叶えるため、ニューヨークにあるニュースアプリ会社「報道バズ」に転職を決意します。

アメリカで心機一転、報道レポーターとしての挑戦に期待を抱いていた明日香でしたが、すぐに様々な困難に直面することに。

バラエティ出身というだけで職場で信用されず、ネット上では「ブサイク」「見た目だけが売りのくせに」と誹謗中傷を受けてしまいます。自分の殻を破るため、彼女の本当の挑戦がはじまって......。

報道の現場で奮闘しながら、「女らしさ」「日本人らしさ」など、社会に求められる「◯◯らしさ」と「自分らしさ」の間で悩み、成長していく登場人物の姿を描きます。

そんなユニークな内容のドラマ「報道バズ」ですが、実はまだ製作中。完成に向けてクラウドファンディングを行っています。

製作するのは、ニューヨークに拠点を置く日本人クリエイター・チームDerrrrruq!!!(デルック)です。

「日本の外にいるからこそ見える、日本の物語を届けたい」と、独自の視点で映像作品を作ってきました。

視聴者から「これはわたしの話だ」

Derrrrruq!!!の3人は全員日本人で、大人になってからニューヨークに移住しました。自身が肌で感じた文化の違いや、距離を置くことで見える日本社会の姿が、作品に反映されています。

2014年、Derrrrruq!!!は全6話のドラマシリーズ「2ndアベニュー(通称『二アベ』)」をYouTubeに公開しました。

「2ndアベニュー」は、ゲイの大学院生タイチと、女優を目指して渡米してきたマリコが、ニューヨークを舞台に繰り広げるコメディードラマです。

作中では、二人がビザや偽装結婚、LGBTに対する偏見など、様々な問題に直面します。

二人が奮闘するコミカルながらもリアルな姿に、移民やLGBTの視聴者から共感の声が寄せられたといいます。

しかし、この物語に共感したのは、LGBTや移民の当事者だけではありませんでした。

演出を担当した川出さんは「私の周りにいる、結婚しない人や子供を産めない女性の方が二アベを観て『これはわたしの話だ』と言ってくれたんです」と振り返ります。

また、脚本・タイチ役を務めた近藤さんも、幅広い層の共感を得られた手応えを感じていました。

「ドラマに共感するのに、必ずしも(登場人物がそうであるように)ゲイだったり女性である必要はないんだと、寄せられた反応を見て思いました。

日本社会で求められる『〇〇らしさ』と、それに適応できない自分との葛藤に苦しんでいる人は多いのかなと感じます」

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最終更新:2018/8/6(月) 18:43
BuzzFeed Japan

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