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記録的な暑さが原因で、ヨーロッパで相次ぐ山火事 ―― 第二次世界大戦の“遺産“も影響

8/6(月) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

・記録的な暑さがヨーロッパでさまざまな問題を起こしている。

・ギリシャでは各地で深刻な森林火災が発生していて、ドイツやその他の国でも山火事が相次いでいる。

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・ドイツの場合、暑さと火災に加え、第二次世界大戦で残った兵器というさらなる危険もある。

記録的な暑さが続くヨーロッパでは、深刻な森林火災が広がっている。静まる気配はない。

そして、この暑さはヨーロッパの国々が長年にわたって取り組んできたもう1つの問題を悪化させている。第二次世界大戦で残った兵器だ。

7月末、ドイツの首都ベルリンの南西部で森林火災の消火活動を行った消防士たちは、地中に埋まっている爆発物にも立ち向かわなければならなかった。

ベルリンから約22マイル(約35キロ)離れたフィヒテンヴァルデ付近の火災現場では、消防士たちは安全上の懸念からマツの森の中へ入ることができなかった。火災の影響で、すでに何度か爆発が起きた形跡があったという。

火は村まで800メートルに迫ったところで消し止められたが、地中に残された爆発物のせいで、消防士たちは危険な現場で使用する、専用の消火車両を使わなければならなかったという。こうした車両は、戦車をベースに作られることが多い。

火災の原因は捨てられたタバコの吸い殻と見られているが、道路の封鎖や渋滞を招き、消火活動には4日を要した。

だが、暑さのせいで残った爆発物の危険にさらされたのは、消火活動にあたったフィヒテンヴァルデの住民と消防士たちだけではない。

ドイツの熱波がエルベ川の水位を著しく低下させ、第二次世界大戦で残った兵器や爆発物がその姿を現し始めているのだ。マクデブルクでは、1934年に記録した最低記録をわずか2、3センチ上回るほどにまで水位が下がっている。

マクデブルクのあるザクセン・アンハルト州では、こうした手りゅう弾や地雷、その他の武器には触れないよう、警察が住民に呼びかけている。こうした武器は先週だけで5つ、ここ数週間では24も見つかっている。2017年に発見されたのが1年間で12個だったことを考えると、いかに多いかが分かる。

この地域の警察の広報担当は、水辺を歩いている人が偶然発見することが多いが、中にはあえて探しに行く人もいると話している。「それは禁止されていますし、危険です」担当者は言う。

何十年も水の中にあったとしても、武器は今でも使える可能性があるし、埋もれていたり、外側が錆びたりしていても、中に危険物が入っている可能性もある。「見つかった武器というのは、常に危険なのです」

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