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ドローンで運転手のスマホ操作を監視 済南の交通警察

8/6(月) 16:40配信

東方新報

【東方新報】中国・山東省(Shandong)済南市(Jinan)経十路(Jingshi Road)と洪山路(Hongshan Road)の交差点上空。高解像度のカメラを搭載したドローンが旋回していた。車上の運転手が、スマホを操作したり電話を掛けたりするなどの違反行為があるかどうか観察していたのだ。

 ドローンにつながった監視用画面に、白い乗用車が映し出された。運転手は右手でハンドルを持ちつつ左手でスマホを操作している。無人機は何度も角度と焦点を調整し、運転手がスマホを使う全ての画像を記録した。間もなくこの運転手は検挙され、運転中にスマホを使用したとして処罰を受けた。

 済南市公安局交通警察隊宣伝処は7月31日、済南市として初めてドローン4機を投入し交通違反を取り締まったと発表した。この日投入されたのは4機。初出動の30分間で、スマホの操作など電話に関する違反行為5件を発見した。うち4件について、警察官が現場で対応し、もう1件については、違反処理システムに保存するに留めたとしている。

 ■今後の取り締まりは不定時

 済南市公安局は、ドローンを取り締まりツールとして使用する「警務航空隊」を設立し、今年の4月からテスト運行を開始している。同隊の黄隊長は、「どこにでも移動できる利便性と、高い場所から観察できる能力を使って交通管理を行うことが主たる任務だ」と説明する。

 同隊隊員は、ドローンの優れた操縦能力と交通管理の実地経験が求められる。3か月の試行期間中で、安全飛行時間は計200時間を超え、市街地での飛行経験を蓄積したという。

「車の運転中にスマホを操作することは交通安全上の大きな脅威だが、証拠を取りそろえることが難しい。ドローンならこの問題を解決できる」と済南市公安局交通警察隊宣伝処の魏紀良氏は話す。

 喫煙、飲食、ゴミの車外への投げ捨て、ナビゲーションの操作、スマホやタブレットの使用など運転手が運転中に交通安全に危険をもたらす行為について、固定カメラでははっきりとした映像を取得することは難しい。だが、ドローンならオンタイムの動画を撮影できる。警察はこれらを証拠として、運転手に対し罰金50元(約815円)と減点2の処罰を下すことができる。

 警務航空隊によると、投入しているドローンに搭載しているカメラは4Kの高解像度タイプで、空中に停止しながら焦点と角度の調整によって運転手の画像をはっきりと撮ることができる。

 飛行ルートについては、市民が少ない場所を選ぶなど安全の問題についても配慮していると説明している。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:8/6(月) 16:40
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