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“毎日安売り”のオーケーとコスモスが着々と進める“西友包囲網”

8/7(火) 6:05配信

ITmedia ビジネスオンライン

 2018年7月に世間を騒がせたウォルマートによる西友売却報道は、当の西友が否定している。しかし、日本市場において、特売ではなく毎日一貫して安売りをするEDLP(Everyday Low Price)の確立に、ウォルマートは苦慮しており、いつ西友を売却してもおかしくないと考える流通関係者も多い。

値上がりの理由を正直に伝えるオーケーの「オネスト(正直)カード」

 2010年、西友の店舗数は373店ほどだったが、現在は335店となっている(18年5月時点)。不採算店閉鎖で財務は改善されただろうが、停滞、むしろ衰退している印象がある。西友は現在非上場で業績を公開しておらず年商は明らかではないが、ECはともかく実店舗が成長しているとは言い難い。

 一方で、首都圏地場のスーパーマーケット「オーケー」、九州地盤のドラッグストア「コスモス薬品」のようにEDLP戦略に成功し、それぞれスーパーとドラッグストアのカテゴリーで7年連続顧客満足度1位(日本生産性本部サービス産業生産性協議会調査)を獲得し、圧倒的な支持を得ているチェーンがある。

 コンビニに押されて停滞しているスーパー業界にあって、オーケーは異例の成長を遂げており、10年に60店舗ほどだったのが、17年12月には106店舗にまで増えた。年商は18年3月期で3577億3400万円であり、直近3年間は7~8%程度コンスタントに成長している。

 コスモス薬品は超高齢化を背景に成長しているドラッグストア業界でも伸び率は出色で、10年に356店舗ほどだったのが、18年7月には921店舗へと、2.5倍以上に増えている。年商は18年5月期で5579億9900万円で、前年比で11%伸びている。

 直近における店舗数の推移を比較すると、西友が苦戦しているのに対し、オーケー、コスモスが急成長しているのは明らかだ。

 なぜ本家EDLPのウォルマート・ジャパンである西友が売却をうわさされるのに、オーケー、コスモスが消費者の心をつかむのだろうか。

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