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明治期の建物の文化財登録相次ぐ岩手・金ケ崎 地域史見つめ直す機運高まる

8/12(日) 11:30配信

河北新報

 明治期の建物の文化財登録が相次ぐ岩手県金ケ崎町で、改めて地域史を見つめ直そうという機運が盛り上がっている。町は「明治」に着目した観光振興にも期待を寄せる。

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 三ケ尻地区では3月、参院議員や県知事を歴任した千田正氏(1899~1983年)を顕彰する「千田正記念館」が国登録有形文化財になった。1909(明治42)年創建で意匠を凝らした「旧県知事公舎洋館『正光館』」など3棟が保存されている。

 7月28日に登録記念プレートの除幕式があり、三ケ尻地区自治会連合会長の小石川忠美さん(70)は「地元でも記念館の存在を知らない人が多い。ぜひ訪れて歴史に触れてほしい」とPRした。

 「旧陸軍省軍馬補充部六原支部官舎群(軍馬の郷六原資料館)」も昨年5月、有形文化財に登録された。11(明治44)年完成の木造建築で、れんが積みの基礎や洋風の板壁が特徴だ。

 金ケ崎要害歴史館では9月30日まで、明治時代に女医の先駆けとなった地元出身の女性2人の足跡をたどる企画展を開催している。

 町内には安倍氏にまつわる国指定史跡「鳥海柵跡」や仙台藩北辺を守備した武家町も残り、町教委は「近代化の歴史と他の時代の文化財を結び付けて町全体を周遊する観光に生かしたい」としている。

最終更新:8/12(日) 11:30
河北新報