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【日本に立ちはだかる世界の強敵】陸上 ノア・ライルズ

8/7(火) 10:11配信

スポーツ報知

 アスリートの力を引き上げていくのは、何よりライバルの存在だろう。敵が強大であればあるほどモチベーションも高まり、創意工夫も生まれるというものだ。東京五輪のメダルへの道に容赦なく立ちはだかる絶対王者がいれば、猛スピードで成長して背中を脅かしてくる若手もいる。

 陸上男子短距離には、世界記録保持者のウサイン・ボルト氏の後継と呼び声が高い、ノア・ライルズ(米国)が立ちはだかる。

 6月下旬の全米選手権を9秒88で制覇。得意の200メートルは、ダイヤモンドリーグ・モナコ大会を今季世界最高の19秒65で制した。リオ五輪が行われた16年から、100メートルは0秒28、200メートルは0秒44もベストを短縮。「どちらも世界を象徴する選手になりたい」と話す急成長株だ。

 強さの源は、ボルト氏を思わせる後半の走力にある。180センチと決して大柄ではないが、後半のスピードの落ち込みが少ない。「頭の中には200メートルを19秒4で走れる感覚がある」と言ってのける。

 17年世界陸上200メートル7位のサニブラウン・ハキーム(19)が現在学ぶフロリダ大に加入する予定だったが、直前の16年7月にプロ転向を決断。人気漫画ドラゴンボールに登場する技「かめはめ波」のポーズをマネしてみるなど、気さくな人柄で人気も高い。

 日本勢では、日本記録保持者の桐生祥秀(22)=日本生命=が7月のダイヤモンドリーグ(モロッコ)100メートルで直接対決。9秒99のライルズに対し、10秒20と大差で敗れている。東京五輪では100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠を視野に入れる規格外のスプリンター。男子400メートルリレーで悲願の金メダルを狙う「リレー侍」にとって、米国の次世代エースは特に脅威となりそうだ。

 ◆ノア・ライルズ(Noah Lyles)1997年7月18日、米フロリダ州ゲインズビル出身。21歳。16年のU20世界陸上で100メートルと400メートルリレー2冠。同年アディダスと契約してプロに転向。18年全米選手権100メートルを9秒88で初優勝した。180センチ、70キロ。

最終更新:8/8(水) 22:57
スポーツ報知

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