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ジョエル・ロブション氏死去 日本を愛した“フレンチの神様“の素顔

8/7(火) 12:16配信

FNN PRIME

親日家でミシュランの星を世界一獲得しているフランス料理の巨匠、ジョエル・ロブション氏が6日、73歳で亡くなった。

まるで古城のような恵比寿にある三つ星レストラン

現地メディアの報道によると、死因はがんで1年以上前にすい臓がんの手術を受けていたという。

ロブション氏は“フレンチの神様“とも称され、世界の美食家をうならせてきた。東京にあるレストランは11年連続で三つ星を獲得し、「フレンチの最高峰」として名をはせている。

史上最速でミシュランの三つ星に

1945年にフランス中部で生まれたロブション氏は、15歳で料理の道を志す。

29歳という若さで、パリの名門ホテルの総料理長に就任し、36歳で独立。自分のお店をオープンすると、開店からわずか3年と史上最速でミシュランの三つ星に輝く快挙を成し遂げた。

日本でも6つのレストランを経営し、その1つが東京・恵比寿ガーデンプレイスにある三つ星レストラン『シャトーレストラン ジョエル・ロブション』。

地上3階、地下1階と古城のような建物で、広い空間に広がるフロアには、ゆったりと40席あり、中央にあるのはバカラのシャンデリア。

2004年にこのレストランでロブション氏が取材に応じたインタビューでは、料理をする上で心掛けていることについて「調理業界では満足の概念が必要です。お客さまを満足させようと料理に注意と尊敬を注ぐと、とてもいい料理が作れます」と語っている。

世界最高峰のフレンチが生まれるキッチンでは、熱伝導の正確性と清潔さを保てるという理由から火を使わず、開店した1994年からオールIHのキッチンを導入しているという。そんなキッチン全体を見渡せる位置には、シェフたちの仕事を常に見守るようにロブション氏の写真が飾ってある。

洋食に合うしょうゆの開発にも携わる

また、ロブション氏はしょうゆへのこだわりが強く、「“しょうゆ“というのは世界でも類をみない素晴らしい調味料。フランス人のシェフとして私もかなり以前からしょうゆを自分の料理の中に取り入れてきました」と日本のしょうゆメーカーと組んで、洋食にも合うしょうゆを開発したほど。

世界最高峰のフレンチにも“しょうゆ“が使われている。

ロブション氏と30年以上親交のあるフレンチレストラン モナリザの総料理長・河野透さんは「彼がここまで有名になったのも、日本の料理や食材の影響が多くある。日本人にお世話になったというお礼の気持ちがあったんだと思います」と語った。

日本をこよなく愛したロブション氏は、2018年4月には「獺祭」で知られる日本酒メーカーと共同でパリに店をオープン。

さらに、日本を代表する寿司の名店「すきやばし次郎」の小野二郎氏とも長年の親交があったという。

日本の食文化を愛した“フレンチの神様“の死に、フランスの政府報道官も「芸術の域に達した彼の腕前はフランスの美食を輝かせ、これからも若手シェフに影響を与え続けるでしょう」と異例のコメントを発表している。


(「めざましテレビ」8月7日放送分より)

めざましテレビ

最終更新:8/7(火) 12:16
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