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日米FFR『夏の陣』を前に揺れるトランプ大統領

8/7(火) 18:25配信

FNN PRIME

日本側は絶対に失敗できない覚悟の布陣

日本とアメリカの新たな貿易協議=FFRの初協議が8月9日にワシントンで始まるが、直前になっても日本側は協議がどういう展開になるか読み切れずにいるようだ。
そんな場合の対処方針を極めて官僚的に一言でいえば、「あらゆる可能性を想定しつつ、日本の国益ファーストで慎重かつ適切に対応する」とでもなるだろうか。
要するに、アメリカ側のライトハイザー通商代表がどんな要求を持ち出してきてもその場でうまく収めるようにやるしかないじゃないかということだ。

(画像)「私、失敗しないんです!」

だからだろう、日本側の茂木経済財政・再生相の脇を固める関係各省の顔ぶれは、次官クラスのつわものぞろい。全体としての人数は少なめだが、いちいち本省にお伺いをたてなくてもワシントンの現場で迅速かつ柔軟に判断し対応できる態勢だ。それは日本側がFFRの初協議を重視していることの表れだ。
ここで対応を誤ってFFRが具合の悪い方向に進んでいくことになったら9月の自民党総裁選、来年の参院選にどう響いてくるやもしれない。日本側にとっては、日米貿易協議『夏の陣』では絶対に失敗してはならないのだ。

日本側の基本方針は明瞭だ。
農業で譲歩しない。追加の自動車関税は避ける。FTA交渉はできる限り先送りする。
一方で、アメリカの対日貿易赤字の削減にはできる限り協力する。アメリカからのLNG=液化天然ガスや、イージス・アショアといった防衛装備品などの輸入を増やすことで、アメリカの対日赤字を迅速かつ大幅に減らす。
また、インフラ投資などトランプ大統領こだわりの政策に協力姿勢を示し、これまでも日本がアメリカ経済の発展に大きく貢献してきていることを猛烈アピールする。
実はこの基本方針、トランプ大統領が就任してから初めての日米首脳会談(2017年2月)の際と本質的に同じだ。
当時は大統領選挙キャンペーンでトランプ氏がぶち上げていた保護主義的貿易政策を、どれだけ本気で実現しようというのか半信半疑なところがあった。TPP離脱で大統領令に署名してはいたが、トータルな出方は読めていなかった。
でも、それから1年半が経過し、トランプの本気度は疑う余地はないでしょ? そう思われるかもしれないが、話は少々込み入ってきているように思う。
『余の辞書に弱気の文字はない』タイプのトランプ氏だが、大統領として何かと悩むこともあるのだ。

対日強硬派と目されているライトハイザー通商代表がFFRで『FTA交渉の開始』を求めてくるであろうことは間違いない。
ライトハイザー氏は7月26日の議会証言で「日本には、多くの分野でアメリカの輸出品に対する不公正な貿易障壁がある。牛肉はその一つだ」などと述べ、FTA交渉入りへの強い意欲を改めて示した。それでいて交渉開始を求めなかったら、強硬派の名が廃るというものだ。
日本側はこれまでにいろいろなチャンネルで「FTA交渉には応じない」と伝えている筈だが、そんなの関係ない。トランプ政権にとっては、不公正な貿易を正し貿易赤字を減らすために、マルチではなくバイの交渉を断固要求してみせることは、アメリカ・ファースト的に『言わねばらなぬ』ことなのだ。

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最終更新:8/7(火) 18:25
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