ここから本文です

元トラック運転手の野望――ネットで話題の「ピザ自販機」、上陸するまでの執念

8/8(水) 18:11配信

BuzzFeed Japan

ピザの自動販売機『Pizza Self』が広島のTSUTAYA 楠木店に設置され、注目を集めている。Twitterでは、「自販機はここまできたのか」「地元のピザ屋は潰れてしまったので、田舎にこそ欲しい」といった声があがる。メニューは、マルゲリータ(980円)と4種のチーズピザ(1280円)の2種類だ。焼き上がるまで3分。自販機の近くには、チーズが焼ける香りが漂う。この「変わり種自販機」は、一人の元トラック運転手が自力で日本に導入した。張本人、谷口佳陽さんに話を聞きいた。【BuzzFeed Japan / 嘉島唯】

ピザはどうやって作られる?【動画】

トラック運転手をしていると、宅配ピザが頼めない

8年前、物流系の会社を運営しつつ、トラックの運転手としても働いていた谷口さん。

「朝5時から、深夜1時まで働く毎日でした。ピザが食べたいなぁと思っても、時間が遅いので宅配も頼めないんですよね。24時間いつでも注文できるといいのに……と思っていたんです」

そんなときにYouTubeで見つけたのが、イタリアの企業が手がけるピザの自動販売機「Let’s Pizza」の動画だった。

紙幣をいれて数分待つと、焼き立てのピザが出てくる。この機械に衝撃を受けた。

「これなら24時間、いつでも焼きたてのピザが食べられる……! なんとか日本でも展開できないか」と、一人でイタリアの企業にコンタクトを取り続けた。

「問い合わせ先のメールアドレスに英語でメールを送って。もちろん最初は、本気にしてもらえなかったんですけれど、しつこく連絡して(笑)。しばらくするとその会社の社長とやりとりするようになり、イタリアに呼ばれたんです」

単身、渡伊した谷口さん。すると運営会社の社長から「一緒にビジネスをやろうよ」と誘われた。しかし、ほどなくして「Let’s Pizza」の会社はほどなくして経営破綻してしまった。

なぜ「Let’s Pizza」は失敗したのか? その答えは…

すでに「Let’s Pizza」の動画を見てから4年が経っていた。

せっかくイタリアまで来たのに……。

諦めきれない谷口さんは、「Let’s Pizza」経由で別の自販機メーカーを紹介してもらい、新しく共同開発することにする。そこで考える。

「Let’s Pizza」はなぜ失敗したのか?

それは「ピザの品質」だと分析する。

「ピザの生地は、発酵させないと美味しくないんです。『Let’s Pizza』の生地は発酵させていないものを使っていたんです。簡便さはありますが、味が劣ってしまうんですね」

自分で展開するときには「手でこねた自然発酵させた生地」を使う。この決意から、自販機メーカーの他にベネチアのピザメーカーと手を組むことにした。「10社くらい回って、ようやく良いピザメーカーさんに巡り会えました」。

「無理やり短時間で発酵させて作れる生地もありますが、基本的に人の手でこねて、1日寝かさないと美味しくならないんです。チーズも大事ですね。とことんこだわりました」

1/2ページ

最終更新:8/9(木) 15:27
BuzzFeed Japan

あなたにおすすめの記事