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ノルウェー政府、台湾人の滞在許可証に「中国」と注記 留学生が集団訴訟へ

8/9(木) 18:19配信

中央社フォーカス台湾

(台北 9日 中央社)ノルウェーの在留台湾人に発行される滞在許可証の国籍欄にノルウェー政府が「中国」と注記していることを受け、現地の台湾人留学生らが同国政府を相手取った集団訴訟に動き出している。外交部は8日、訴訟を主導する団体らと密に連絡を取り、できる限り支援する方針を明らかにした。

ノルウェーに留学中の現役台湾人学生や元留学生でつくる有志団体は1日、クラウドファンディングサイトで、集団訴訟に向けた資金集めを開始。第1段階の目標金額122万台湾元(約442万円)は9日までに達成された。

団体によれば、ノルウェー政府は2010年以来、台湾人の国籍欄を相次いで「中国」に変更。2017年3月に台湾人留学生が移民局に申し立てたものの、手続きは一向に進まず、今年3月、移民控訴庁に「この注記は当事者のノルウェーにおける権利と義務に影響を与えない」との理由で棄却されたという。

移民控訴庁などに民事訴訟を起こすことを最初の一歩とする。団体は、この活動を通じて、「われわれは台湾人、中国人ではない」というメッセージをノルウェーだけでなく、ヨーロッパ、ひいては全世界にアピールしたいとしている。

外交部の李憲章報道官によれば、ノルウェー関連の業務を担当する駐スウェーデン台北代表団(大使館に相当)もかつて書簡を通じ、台湾に対する不当な呼称を早急に改善するようノルウェー政府に求めたという。

李報道官は、「台湾」の名称のために国際社会で声を上げるのは外交部の長期的な仕事で責任でもあるとし、留学生が海外で訴訟によって積極的に国家の尊厳と地位を守るために努力していることに対し、「外交部は深く感佩(かんぱい)を表する」と述べた。

(侯姿瑩/編集:名切千絵)

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