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「まぶた」監視で居眠り検知するエアコン、監視が気になって眠れない?

8/13(月) 9:00配信

THE PAGE

 業務用エアコン大手のダイキン工業とNECが、居眠りを防止するオフィス空調の基本技術を開発したと発表しました。オフィスで働く人の表情をAIが分析し、眠たいのかどうかを判定。眠気が覚めるようエアコンの温度を調整するというものですが、果たして仕事中の眠気はなくなるのでしょうか。

温度の変化が眠気の抑制に大きな効果

 仕事中の眠気がどのような環境変化で抑制されるのかについては、あまりよく分かっていませんでした。そこで両社は、室温や芳香、照明の明るさなど複数の要因で実験を行ったところ、温度の変化が眠気の抑制に大きな効果を発揮することが分かりました。周囲の温度が低下すると、体温低下を防ぐため血管が収縮し、これによって交感神経が刺激されることで眠気がなくなるというメカニズムです。これをオフィスの空調に応用すれば、自動的に眠気を抑えるオフィスを作り出すことができます。

 しかし、そのためにはオフィスで働く人が眠気を感じているのかシステムが認識しなければなりません。基本的にはカメラで人の顔を撮影し、まばたきの回数などから算定するのがもっとも確実ですが、まばたきは素早い動きなので、性能が低いシステムでは十分な解析ができないという問題がありました。そこで両社はまばたきではなく、まぶたの揺らぎに着目。低いフレームレートの画像データからでも眠気を検知することに成功しました。

 この技術を使えば、眠気を感じている人を検知し、自動的にエアコンの温度を下げるシステムがより安価なコストで構築できます。両社は2年後をメドに、具体的な製品の実用化を進めていくそうです。

 眠気を抑制できるのはよいことですが、このシステムが導入されたオフィスで働く従業員は、常に顔の状況をAI(人工知能)にチェックされていることになります。あくまでまぶたの動きを追っているだけですが、気になる人は気になるかもしれません。一方、眠気をAIにチェックされていることが分かれば、それが居眠りの抑止効果になる可能性もありますから、さらに効果的という見方もできます。

 このほかオフィスの空調については、内勤の社員と外回りの社員で快適な温度が異なるなど、様々な課題があります。今回はあくまで眠気防止についての技術開発ですが、こうした状況も含めて、総合的にAIが判定できるようになれば、オフィス環境もさらに快適になるでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:10/1(月) 14:57
THE PAGE

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