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マラソン合宿 台風で「壮大なる企画倒れ」陸連無念 暑熱対策できず

8/9(木) 18:57配信

デイリースポーツ

 日本陸上競技連盟が9日、都内で今月に入って行った男女マラソン合宿についてのブリーフィングを行った。男女とも本番での酷暑を想定した暑熱対策を目的としていたが、台風13号が合宿の日程と重なって関東地方に接近・上陸したため、あらゆるスケジュールの変更が余儀なくされた。河野匡強化委員会長距離・マラソンディレクターは「壮大なる企画倒れという形に結論から言うとなった」と嘆き節だった。

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 7月は朝から気温が30度に達する日が続いたことから、2年後の東京五輪も高温になることを想定。今回の合宿で暑さ対策に取り組むはずだった。女子は8月5日から9日、男子は8日から10日の日程で、女子は本番でも事前合宿を行う千歳で合宿をしてから移動するという、文字通り東京五輪のシミュレーションという形だった。

 しかし、山下佐知子・女子マラソンオリンピック強化コーチに言わせると千歳からの帰京は「台風と一緒に戻ってきてしまったみたいになってしまいまして」という不運で、「肌寒い中で」30キロ走を行った。男子はちょうど2年後に本番が行われる9日午前7時から行う予定だった30キロ走を、台風を理由にやめ、気温や湿度を調整できる部屋の中で機械を用いて走るテストに切り替えた。同男子の坂口泰コーチは「実際、大会が行われる日に走ることで臨場感を持って受け止めてほしい、モチベーションにしてほしいというのがありました」と狙いがはずれてしまったことを残念がっていた。

 女子にとっては急激な気温低下という事態を経験できた。男子は室内とはいえ本番を想定した厳しい条件下でテストを行い、「30分でいっぱいいっぱいになってしまう」(坂口コーチ)というサンプルが得られたことは成果だとは言える。しかし、自然な暑さの体験という当初の目的は果たせず。河野ディレクターは「物理的に日程調整が可能なのか」と難しさを認めた上で、日を改めて合宿を再度行いたい希望はあると語った。