ここから本文です

「平和は偶然に実現するものではない」初めて長崎を訪れた国連事務総長が語ったこと

8/9(木) 17:11配信

BuzzFeed Japan

国連事務総長が史上初の参加

73回目となる長崎の原爆の日。平和記念式典に史上初めて、国連事務総長が参加した。

元国連難民等々弁務官で、その前はポルトガルの首相だったアントニオ・グテレス氏だ。

8月9日、長崎から「日常」が奪われた。原爆投下後の街をカラー写真で振り返る

2017年に核兵器禁止条約を採択した国連のトップは、何を語ったのか。

全文を紹介する。【BuzzFeed Japan/貫洞欣寛】

深い敬意

「長崎のみなさま、こんにちは。皆様にお目にかかれて、光栄です」(日本語)

今日ご参列の皆さんとともに、1945年8月9日に長崎で原子爆弾の攻撃により亡くなられたすべての方々に哀悼の意を捧げられることを、光栄に思います。

ご参列の皆さん、ならびに原爆のすべての犠牲者と生存者の皆さんに対し、最も深い尊敬の念を表明します。

母国ポルトガルと長崎の絆

長崎を訪問できたことは、私個人にとっても大変な喜びです。母国のポルトガルは5世紀近くにわたり、この街と深い政治的、文化的、宗教的なつながりがあります。

しかし、長崎は、長い魅力的な歴史を持つ国際都市というだけではありません。より安全で安定した世界を希求する世界のすべて人に、インスピレーションを与えています。

長崎は不屈の精神の象徴

この街は、皆さんの街は、強さと希望の光であり、人々の不屈の精神の象徴です。

爆発の直後、そしてその後何年、何十年にもわたって十数万もの人々の命を奪い、体を傷つけてきた原爆も、皆さんの精神を打ち砕くことはできませんでした。

広島と長崎の原爆を生き延びたヒバクシャ(被爆者)の方々は、日本だけでなく世界中で、平和と軍縮のリーダーとなってきました。被爆者が体現しているのは、破壊された二つの街ではなく、築こうとする平和な世界です。

原爆という破局を乗り越え、被爆者の方々は人類全体のために声を上げました。私たちは、その声に耳を傾けねばなりません。

ノー・モア・ヒロシマ、ノー・モア・ナガサキ、ノー・モア・ヒバクシャなのです。

ご参列の皆さん。

悲しいことに、被爆から73年経った今も、私たちは核戦争の恐怖とともに生きています。日本を含め何百万人もの人々が、想像もできない殺戮の恐怖の影の下で生きています。

1/2ページ

最終更新:8/9(木) 17:11
BuzzFeed Japan